"無差別級頂上決戦!"と銘打たれたROBO-ONE in 富山

去る2009年9月26日(土)・27日(日)の2日間、富山県富山市の富山産業展示館(テクノホール)で開催された「ジャパンロボットフェスティバル(JRF) 2009 in TOYAMA」。これまで展示会場編I同IIと2回にわたってレポートをお届けしてきたが、「未来へのチャレンジゾーン」では2足歩行ロボット格闘競技大会「第16回ROBO-ONE in 富山」も開催された。

大会は、初日の26日に予選デモンストレーション、2日目の27日に決勝トーナメントと宇宙大会選抜競技という日程で実施。個性豊かなロボット達が繰り広げるバトルは多くの観客を集め、大いに盛り上がりを見せていた。

「明日へのチャレンジゾーン」に配されたROBO-ONEアリーナ

ROBO-ONE委員会の西村輝一委員長(左)と、審査員として急遽参加することになったという『プラレス3四郎』などを執筆されてきた漫画家の神矢みのる先生(右)

昨年10月の「第14回 ROBO-ONE IN ROBOJAPAN 2008」は重量級・軽量級を分けての開催、今年5月の「第15回 ROBO-ONE IN 川崎」は3kg以下の軽量級選抜大会だったが、今回は「無差別級頂上決戦!」と銘打ち、身長制限なし・機体重量30kgまでの無差別級大会として開催された。

エントリーは全63機で、ロボットのサイズは1kg未満から最大25kgまで、まさに無差別級という幅を見せた。とは言え、63機のうち3kg超の機体は15機ほど。10kg超となると2機のみ、身長が1mを超す大型ロボットは5機に留まった。

実戦のみならず予選デモでのインパクトを考えても大型機が有利なのは間違いないが、製作にはそれだけコストもスキルも必要となる。同月26日(土)には千葉市科学館で「ROBO-ONE GP 第4戦」「第5回 ROBO-ONE GATE」も開催されており、そちらに参戦した有力チームがエントリを見送ったという事情もあったようだ。"頂上決戦"という意味では少々残念なところだが、そんな訳で大半のチームは軽量級でも戦える3kg以下のロボットでの参加となったようだ。

個性豊かな参加ロボットたち。ロボットの大型化に伴い、リングも拡大し強度アップ。高さは60cmから30cmに下げられた