ツールバーやWebページコンテンツのサイズを正しく表示させる

Mozilla Firefox 3(以下、Firefox)では、Webページはもちろん、ツールバーなどのレイアウトにもCSS(Cascading Style Sheets:HTMLやXMLの表示レイアウトを修飾するために用いられる仕様のひとつ)を用いており、CSS内で使用する絶対値はDPI(Dot Per Inch:1インチ内に表現できるドット密度の単位)に依存しています。たとえば、Windows OSで一般的な96dpiの場合、12pxのフォントは16ピクセルとして表示されるというもの。

このCSSから参照されるDPIを制御するのが「layout.css.dpi」という設定名。既定値は「-1」となり、Firefoxが動作するOSの理論値もしくは96dpiが用いられ、「0」の場合はOS側の理論値がそのまま使用されます。何らかの理由で「layout.css.dpi」の設定値が変更されてしまいますと、ツールバーやWebページコンテンツのレイアウトに影響を及ぼすため、正しく表示されないことがあります。意図的にDPI値を設定する必要がない場合、同設定値を「-1」に変更するか、同設定名自体を削除して、既定値を用いるようにしましょう(図01~03)。

図01 「layout.css.dpi」の設定値が「192」になった場合のFirefox。ツールバーがかなり大きくなります

図02 「layout.css.dpi」の設定値が「256」になった場合のFirefox。ツールバーがはみ出して、すべて表示されなくなりました

図03-1「layout.css.dpi」の設定値が「128」

図03-2 「96」のもの。広告バナーの位置が若干異なります