【レポート】
NAND型フラッシュメモリを用いたSSD(Solid State Drive)は、HDDと比べ高い耐衝撃性やパフォーマンス、低い消費電力などを実現できることから、徐々に普及が始まっているが、HDDと比べると容量単価が高いという課題がある。そこでSanDiskでは、HDDの大容量性とNAND型フラッシュメモリの高いパフォーマンスを組み合わせることで、SSDに比べ低コストながらNAND型フラッシュメモリの利点を活用することが可能なコンシューマPC向けOSドライブソリューション「Vaulter Disk」を2007年11月に発表した。同ソリューションは、2008年1月に開催されたInternational CESにおいて、"BEST OF INNOVATIONS"を受賞するなど、注目を集めている。
NAND型フラッシュメモリを用いたソリューションとしては、SSDのようなHDD代替のほか、キャッシング用途として、”ハイブリッドHDD”、”Intel Turbo Memory”のようなPCへの組み込み使用、外付けメモリを用いた”Ready Boost”などが存在する。Vaulter Diskは、OS部分をVaulter Diskに保存、それ以外のユーザーデータをHDDに保存するというもので、従来提供されてきたNAND型フラッシュメモリのソリューションとは若干趣きが異なる仕様となっている。
SanDiskでは、SSDを企業向け、Vaulter Diskをコンシューマ向けと位置付けている。同社のDirector,Product Marketing Computing Solutions DivisionであるDoreet Oren氏は、「Vaulter DiskとSSDは対象とする市場が異なる」と、SSDとの違いを強調する。同社の調査では、企業で使用されるPCの9割強でHDDの使用容量は64GB以内に収まっているという。そのため、価格は高いがHDDに比べ高い信頼性や低消費電力、耐衝撃性などの特長を備え、仕事の生産性が高いSSDはまさに最適なソリューションとなる。
一方、コンシューマがPCを使用する場合においては、多数の音楽や動画を記録することから記録容量は多ければ多いほうが良い、ということになる。また、価格も低く抑えなければならない。SSDで対応しようと容量を増やせば、価格も高騰してしまうというジレンマが生じる。HDDの大容量性とNAND型フラッシュメモリの高パフォーマンス性の組み合わせは、そうしたジレンマを解消するソリューションであり、「1+1>2という関係を実現する組み合わせ」(同)であるという。
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