【レビュー】

富士フイルム「FinePix S5Pro」実写インプレッション

1 D200のボディを得て生まれ変わった「S5 Pro」

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富士フイルムから「FinePix S5 Pro」が発売された。ニコンのボディに独自のハニカムCCDを使用した、ユニークなデジタル一眼レフカメラである。このS5 Proのインプレッションをお届けしよう。短時間ながら天体撮影のテストも行なったので後半で報告したい。S5Proはすでに発売が始まっており、3月27日現在、MYCOMジャーナルの「価格情報」での平均価格は235,690円となっている。ボディのみの販売で、レンズセットは用意されていない。

先代とは比べ物にならないスタイル

富士フイルムはデジタル一眼レフのボディを持っていないが、ニコンからボディの提供を受け、独自のCCDと画像処理回路を搭載したカメラを作り続けている。初代S1 Proが発売されたのは2000年7月。以降S2 Pro、S3 Proと続き、今回のS5 Proへと進化した。フィルムメーカーの作るデジタル一眼レフというだけあり、初代よりその発色のよさは評価が高かった。大きめのボディのために機動力はいまひとつだが、その色のよさのためにスタジオ撮影や写真館などを中心とするプロカメラマンに愛用されてきた。そして今回のS5 Proである。

従来のS3 ProはフィルムカメラであるF80などをベースに大幅な変更を施していたが、S5 ProのベースになったのはニコンD200。従来は下部が大きく伸ばされていたが、S5 ProはほとんどD200と同じスタイルを保っている。サイズ、重量もD200とまったく同じだ。これにより機動力はもちろん、カメラとしての使い勝手がずいぶん向上した。

ボディはマグネシウム合金製。随所にシーリングが施され、高い防滴性と防水性を実現している。このあたりはD200の特徴をほぼそのまま譲り受けている。約10万回ものレリーズテストを行なうなど、耐久性は正にプロ用としていいだろう。

S5 ProとニコンのAF-S DX 18-70mm F3.5-4.5G。セット販売は行なわれていない

ロゴ回り以外、ほとんどD200との違いはない。スタジオで必要な10ピンターミナルなども装備

背面もほぼD200と同じだが、ボタンの刻印がいくつか違っている。これが操作性の違いにつながる

大きく見やすい表示パネル。ボタン類は機能もD200とほぼ同じ

コネクター類が収まる左サイド。ストラップ取り付け部にはしっかりした三角リングが付く

マグネシウム製がよくわかるスケルトン図。D200ゆずりだ

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インデックス

目次
(1) D200のボディを得て生まれ変わった「S5 Pro」
(2) 画像の良さを支える「スーパーCCDハニカムSR」
(3) マニュアルでも十分なライブビュー機能
(4) 処理が少々遅いが、全体の使い勝手は十分
(5) どうしてメニューのボタンが二つあるのか?
(6) フィルムメーカーの資産はデジタルで生きる
(7) 繊細なフィルムシミュレーションモード
(8) ダイナミックレンジを自在にコントロール
(9) S5 Proで天体撮影を試す
(10) 遅さや価格を割り引いても画像の魅力が光る

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