職場や学校、家庭など、どこにいても人間関係の悩みはつきもの。「人間関係に疲れた……」「もう誰とも関わりたくない……」と暗い気分になってしまっている人も多いのではないでしょうか。

今回は、人間関係に疲れやすい人の特徴や原因、人間関係に疲れたときの心のリセット方法・対処法を紹介します。

人間関係に疲れたと感じやすい人の特徴

  • 人間関係に疲れたと感じやすい人の特徴

    人間関係に疲れたと感じる理由や対処法について紹介する記事です

人間関係の疲れは多くの人が感じることですが、なかでも人一倍疲れを感じやすい人には共通点があるようです。

ここでは、人間関係に疲れやすい人の特徴を紹介します。

自己主張が苦手

自己主張が苦手な人は、自分の意見や気持ちを相手に伝えるのをためらって胸の奥にしまいこみ、ストレスを抱え込む傾向があるため、「人間関係に疲れた」と暗い気分に陥ってしまいがちです。

自分の意見を主張できないと、他者の意見に従うことが多くなります。このような状況が続くと、「なんで私ばかり相手に合わせなくてはいけないんだろう」「自分の意思とは異なることをさせられて辛い」と不満がたまり、人と関わるのを面倒に感じてしまうのでしょう。

周りの目を気にしすぎてしまう

他人が自分のことをどう思っているか、常に気になってしかたがない……。このように周りの目を気にしすぎてしまう性格の人も、人間関係に疲れてしまう傾向です。

「いい印象を与えないと」「失望されないようにしないといけない」と相手に自分をよく見せることばかり意識していると、気疲れしてしまいます。周りの目を気にしすぎて常に緊張した状態でいるので、精神状態に余裕がなくなってしまうことも。

やさしくて世話好き

人一倍やさしくて世話好きな人は、相手のために自分を犠牲にすることもしばしば。しかし他人の問題をすべて背負い込んでしまっては、自分自身が疲れてしまいます。

自らの負担を考えずに他人の期待に応えようとしすぎるため、損な役回りを務めることが多くなり、これが人間関係の疲れを感じさせてしまうのでしょう。

断れない

人から頼み事をされると断れない人も、人間関係のストレスを抱え込みがちです。「No」と言えずに他人のことばかり優先していると不満がたまるだけでなく、「また断れなかった……」と自己嫌悪に陥る原因に。

次第に、「Noと言えない人間関係」に疲れを感じるようになってきます。

全部自分事に考えてしまう

すべて自分に関係があると考えてしまう人は、他人の言動に対して必要以上に反応してしまいます。たとえば、誰かが少し不機嫌そうな顔をしているだけで、自分がなにか悪いことをしたのではないかと不安になったり、他人の揉め事に頭を突っ込んで巻き添えを食らったり……。

他人と自分の境界線をはっきりさせられないと、自分に関係ないことを自分ごとに考えて余計な精神的ダメージを食らい、そのうち「人間関係に疲れた」と全て放り出したくなってしまいます。

嫌われることが怖い

他人に嫌われるのを過剰に恐れている人は、他人に対して必要以上に気を遣い、常に相手の顔色をうかがいながら行動します。「とにかく相手に嫌われないようにしなければ」と無理をして、自分の考えや希望を抑え込むことが多くなります。

このような状態が続くことで、人と接すること自体が億劫になってきてしまうのでしょう。

人間関係に疲れたと感じる瞬間

  • 人間関係に疲れたと感じる瞬間

    人間関係に疲れたと感じる瞬間は

「人間関係に疲れた」と感じるのは、どのようなときなのでしょうか。具体例を挙げてみます。

意見が合わない

人と意見が合わないと、話し合いの場にギクシャクした空気が生まれます。特に、重大な決定を下さなければならない場面で意見が一致しない場合、自分の意見を通すにせよ、相手に合わせるにせよ、どちらにしても精神的な負荷がかかりますよね。

仕事のためだとしても、人と意見が対立することにストレスを感じる人は多く、これは人間関係の疲れにもつながります。

自分の主張・要求を言えない

自分の主張や要求を口に出せないと、モヤモヤしますよね。自分の意見を主張することが許されないような見えない圧力がある状況下では、自分の考えや感情を押し殺してしまい、人と関わることにストレスを感じるようになってしまう人は多いようです。

人目に付く場所・環境に長時間いる

1日中人前でプレゼンテーションをしていたり、取引先と長時間商談をしていたり、長い間人目に付く場所・環境にいると、誰でも気疲れしてしまいますよね。苦手な人や厄介なクレーマー気質な人を相手にしていれば、なおさらです。

気を遣ってばかりいる

いい人間関係を築くためには他人に気を遣うことは必要不可欠ですが、過度に気を遣うことが続くと「もう人に気を遣いたくない……」と疲れてしまうのは自然なこと。相手に尽くすことが習慣化すると、次第にその関係自体が負担になり、人間関係を切ってしまいたくなります。

ハラスメントや圧力に直面する

ハラスメントや圧力に直面することも、人間関係に疲れたと感じる大きな原因のひとつです。無理な要求をされつづける、パワハラやセクハラをされるなど、心身の苦悩がつづくと心のなかで不安や恐怖が大きくなり、逃げ出したくなることがあります。

こうした精神的に追い詰められた状態がつづくと、日常生活に支障をきたすことがあるため、早期に対処することが必要です。

人間関係に疲れたときの心のリセット方法・対処法

  • 人間関係に疲れたときの対処法

    人間関係に疲れたときの心のリセット方法・対処法を紹介します

人間関係に疲れを感じているときは、そのまま無理をしていると心身に悪影響を及ぼすことがあります。疲れを感じたら早めに適切な対処法を取りましょう。

ここでは、人間関係に疲れたときの心のリセット方法・対処法を紹介します。

距離を置く・深く関わらない

人間関係に疲れたと感じたときは、思い切って距離を置くことです。無理に深く関わりすぎると疲れが蓄積されますが、適度な距離感を保つことで自分の時間やエネルギーを浪費することを避けられます。

同時に、SNSから離れることも考えてみましょう。SNSを通して他人の近況を知るだけでも、そこから派生して人間関係について余計なことを考えてしまうもの。一度SNS上でも他人と距離を置いて、自分の心を休めることが大切です。

「他人はそこまで自分に興味がない」と言い聞かせる

他人の評価を気にしすぎると、自分の本心を隠して無理をしてしまい、人間関係に疲れを感じる原因となります。最初のうちは難しいかもしれませんが、「他人は自分に興味がないから、そこまで人の目を気にしなくていい」と言い聞かせることで、自分らしく人とコミュニケーションをとれるようになるかもしれません。

過度に気を遣ってくる人よりも、少し図々しさがあっても自然体な人の方が、話していて楽ですよね。自分自身が自然体になることで、周りもフランクに接してくるようになるので、人間関係がグンと楽になるはずですよ。

リフレッシュする時間をつくる

人間関係に疲れたときは、リフレッシュの時間を確保することが重要です。自分の好きなことに没頭したり、静かな場所でゆったりとした時間を過ごしたりして、心と体をリセットさせましょう。

人間関係に気を遣う必要のない、1人になれる時間を意識的につくってみましょう。

信用できる人に相談する

恋人や家族、親友など、自分が心を許している人に相談してみるのもおすすめ。自分の正直な気持ちを口に出してみるだけで、心は楽になるものです。自分のことをよく知っている人からアドバイスをもらうことで、抱えている悩みやストレスから解放される可能性も。

環境を変える

今の自分の環境が人間関係の疲れを感じさせる原因なのであれば、思い切って環境を変えるというのも選択肢の一つ。環境を変えて新しい人間関係を構築してみたら、もしかしたら今までの悩みが嘘のように消えるかもしれません。

つらい思いを抱えながら、ギスギスした人間関係のなかに身を置く必要はありません。しんどいときは逃げてしまうのが吉です。

人間関係に疲れたら、自分の心をケアしてあげて

  • 人間関係に疲れたら自分をしっかりといたわろう!

    疲れに気づいたそのときから、早めに対処しましょう

人間関係に疲れたと感じやすい人の特徴や、人間関係に疲れたときの心のリセット方法・対処法を紹介しました。

人間関係面で疲れを感じたときは、無理をせず自分を大切にし、心のケアをすることが重要です。人間関係で悩むことは恥ずかしいことでも珍しいことでもありません。本記事で紹介した対処法を実践し、自分のペースで人間関係を良好に築いていきましょう。