NECは7月7日、ビジネス・教育向けPCとして、スリムタワー型デスクトップ「Mate」シリーズ、A4ノートおよびモバイルノート「VersaPro」シリーズの受注を開始した。全9タイプ33モデルをラインナップに追加する。
今回の新モデルは、在宅と出社を併用して働くハイブリッドワークの広まりを受け、基本性能の向上、セキュリティ向上、音質を向上したミーティング機能などが強化ポイント。モバイルノート「VersaPro」シリーズ、A4ノート「VersaPro」シリーズ、スリムタワーデスクトップ「Mate」シリーズのラインナップを拡充している。新モデルは本体デザインが変わり、全モデルでWindows 11 Pro 64bitを選択可能だ。
VersaPro UltraLite タイプVB
第12世代Intel Coreプロセッサと、LPDDR5メモリを搭載する13.3型スタンダードモバイルノートPC。8月19日発売予定、価格は291,500円から(以下、税別)。
12型クラスの本体に13.3型ディスプレイを搭載するコンパクトモデル。ディスプレイ解像度は1,920×1,200ドットとなる。Secured-core PC、USB 4、IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n対応無線LANといった最新規格に対応している。Intel Core i5-1245UモデルはIntel vProに対応。LTE通信インタフェースもオプションで用意。
下位構成の主な仕様は、CPUがIntel Core i5-1235U(最大4.4GHz)、メモリがDDR5 8GB、ストレージが128GB M.2 NVMe SSD、グラフィックスがIntel Iris Xe Graphics(CPU内蔵)。
通信機能は、IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth。インタフェースは、USB4 Type-C(Thunderbolt 4対応)、USB 3.2 Gen1×2、HDMI×1など。本体サイズはW305×D217×H19.3mm。
VersaPro タイプVD/VX/VA
15.6型液晶を搭載するビジネスノートPC。7月13日発売で、価格はタイプVDが260,000円から、タイプVXが233,000円から、タイプVAが230,000円から。全タイプで第12世代Intel Coreプロセッサを採用し、従来モデルと同じ15.6型液晶を搭載しながら、液晶画面の左右にナローベゼルを用いて本体サイズを縮小している。
セキュリティ強化としてBIOS自己回復機能(NIST SP800-193準拠)を備えるほか、新設計の本体に合わせてキーボードのレイアウトも変更、Enterキーなどを若干だが大きくした。バッテリーは着脱式(交換も可能)となっている。また全モデル、オンライン会議などでサウンド品質を向上させてコミュニケーションを支援する「ヤマハ製AudioEngine」を備える。
■タイプVD
Intel vPro対応のモデルで、CPUはIntel Core i5-1250PかIntel Core i7-1270P、ディスプレイは1,920×1,080ドットと1,366×768ドットを選択。Secured-core PCに対応し、カメラ部には物理的なシャッターを装備。オプションで指紋センサー、IRカメラ、NFCポートなども追加できる。
下位構成の主な仕様は、CPUがIntel Core i5-1250P(最大4.4GHz)、メモリがDDR4、ストレージが128GB M.2 NVMe SSD、グラフィックスがIntel Iris Xe Graphics(CPU内蔵)。
通信機能は、Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth。インタフェースは、USB4 Type-C Gen3(Thunderbolt 4対応)、USB 3.2 Gen1×3、HDMI×1、D-sub×1、SDメモリーカードスロットなど。バッテリー駆動時間は約8.5時間。本体サイズはW368.4×D254×H24.9mm、重さは約2.2kg。
■タイプVX
Intel Core i5-1235Uを搭載する上位モデルのみ、Intel vPro Essentilsに対応。Secured-core PCにも対応している。ディスプレイは、上位モデルが1,920×1,080ドット、下位モデルが1,366×768ドット。カメラ部にはカメラシャッターを装備。
下位モデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i3-1215U(最大4.4GHz)、メモリがDDR4、ストレージが128GB M.2 NVMe SSD、グラフィックスがIntel UHD Graphics(CPU内蔵)。
通信機能は、Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth。インタフェースは、USB 3.2 Type-C Gen2×1、USB 3.2 Gen1×4、HDMI×1、D-sub×1、SDメモリーカードスロットなど。バッテリー駆動時間は約9.4時間。本体サイズはW368.4×D254×H24.9mm、重さは約2.2kg。
■タイプVA
Intel Core i3-1215U搭載のエントリーモデル。ディスプレイ解像度は1,366×768ドット。主な仕様は、メモリがDDR4、ストレージが128GB M.2 NVMe SSD、グラフィックスがIntel UHD Graphics(CPU内蔵)。
通信機能は、Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth。インタフェースは、USB 3.2 Type-C Gen2×1、USB 3.2 Gen1×4、HDMI×1、D-sub×1など。バッテリー駆動時間は約9.4時間。本体サイズはW368.4×D254×H24.9mm、重さは約2.2kg。
Mate タイプ ME / MB / MA / MC
Mateシリーズは、スリムタワー型のデスクトップPC。価格はタイプMEが216,000円から、タイプMBが177,500円から、タイプMAが169,500円から、タイプMCが160,400円から。タイプMCは7月19日、そのほかは7月13日に発売する。全タイプが第12世代Intel CoreプロセッサとBIOS自己回復機能(NIST SP800-193準拠)を搭載。
■タイプME
タイプMEはDDR5メモリを標準搭載し、4モデルを用意。最上位モデルではIntel vPro対応CPUを選択可能で、グラフィックスはIntel UHD Graphics系とIntel Iris MAX 100 Graphicsのいずれか。最大で6画面の画面出力をサポートする。
下位モデルの主な仕様は、CPUがIntel Celeron G6900(3.4GHz)、チップセットがIntel Q670、メモリがDDR5、ストレージが128GB M.2 NVMe SSD、グラフィックスがIntel UHD Graphics 710(CPU内蔵)。インタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN、USB 3.2 Type-A Gen2×2、USB 3.2 Type-A Gen1×6、USB 3.2 Type-C Gen2×1、HDMI×1、DisplayPort×2など。本体サイズはW89×D298×H340mm(スタビライザ含まず)。
■タイプMB
タイプMBは、Intel Core i5・i7搭載モデルがIntel vPro Essentialsに対応。全4モデルを用意する。HDD+SSD構成を選択でき、最大6画面出力に対応する。
下位モデルの主な仕様は、CPUがIntel Celeron G6900(3.4GHz)、チップセットがIntel Q670、メモリがDDR4、ストレージが128GB M.2 NVMe SSD、グラフィックスがIntel UHD Graphics 710(CPU内蔵)、Intel Iris Xe MAX 100 Graphics。インタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN、USB 3.2 Type-A Gen2×2、USB 3.2 Type-A Gen1×2、USB 3.1 Type-C Gen1×1、USB 2.0 Type-A×4、HDMI×1、DisplayPort×2など。本体サイズはW89×D298×H340mm(スタビライザ含まず)。
■タイプMA
タイプMAは、HDD+SSDの2ドライブ構成を選べるスタンダードモデル。全4モデルを用意する。画面拡張は最大4画面で、従来モデルから電源が80PLUS GOLDになって省電力性能が向上した。
下位モデルの主な仕様は、CPUがIntel Celeron G6900(3.4GHz)、チップセットがIntel Q670、メモリがDDR4、ストレージが128GB M.2 NVMe SSD、グラフィックスがIntel UHD Graphics 710(CPU内蔵)。インタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN、USB 3.2 Type-A Gen2×2、USB 3.2 Type-A Gen1×2、USB 3.1 Type-C Gen1×1、USB 2.0 Type-A×4、HDMI×1、DisplayPort×2など。本体サイズはW89×D298×H340mm(スタビライザ含まず)。
■タイプMC
タイプMCは、内容量1リットルクラスという小型スリムPC。全4モデルを用意する。オプションのブラケットを使用すると、ディスプレイの背面に取り付け可能だ。Intel Core i7-12700T、もしくはIntel Core i5-12500Tを搭載するモデルがIntel vPro Essentialsに対応する。
下位モデルの主な仕様は、CPUがIntel Celeron G6900T(2.8GHz)、チップセットがIntel Q670、メモリがDDR4、ストレージが128GB M.2 NVMe SSD、グラフィックスがIntel UHD Graphics 710(CPU内蔵)。インタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN、USB 3.2 Type-C Gen1×1、USB 3.2 Gen2×4、USB 3.2 Gen1×1、USB 2.0×1、HDMI×1、DisplayPort×1など。本体サイズはW34.5×D182.9×H179mm(光学ドライブなし、スタンド含まず)。
Mate タイプ ML
タイプMLは、SOHO・中小企業向けのモデル。全4モデルを用意し、7月13日発売。価格はオープン。電源が80PLUS GOLDとなった省電力性能が向上している。マルチディスプレイは最大4画面まで。
下位モデルの主な仕様は、CPUがIntel Celeron G6900(3.4GHz)、チップセットがIntel Q670、メモリがDDR4、ストレージが128GB M.2 NVMe SSD、グラフィックスがIntel UHD Graphics 710(CPU内蔵)。インタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN、USB 3.2 Type-A Gen2×2、USB 3.2 Type-A Gen1×2、USB 3.1 Type-C Gen1×1、USB 2.0 Type-A×4、HDMI×1、DisplayPort×2など。本体サイズはW89×D298×H340mm(スタンド含まず)。