全世界が待ち望んでいたバトルフィールドシリーズ最新作『バトルフィールド 2042(以下BF 2042)』。正式リリースは11月19日に決定しており、今日10月6日16時からいよいよオープンベータテストが始まります。
6月に発表されたBF 2042のティザームービーでは、明らかに現実からかけ離れつつも“どこか過去作で見たことのある”演出が盛りだくさんになっていたことで、「大好きだったあのバトルフィールドが帰ってくるのでは」という期待が多くのゲーマーを沸かせました。今回、オープンベータにさらに先行するメディア・インフルエンサー向けの先行体験会に参加してきたので、新マップ「オービット」をコンクエストモードでプレイしてきたファーストインプレッションについてお伝えします。
なぜBF 2042が待望されているのか
バトルフィールドは、2002年に発売された第1作目『バトルフィールド 1942』がルーツのFPSゲームにおける超大作シリーズです。20代の筆者にとっては、2013年発売の『バトルフィールド4(以下、BF4)』をPS4で遊んだのがシリーズで初めてのこと。BF4で体験したとても高品質なグラフィックス、広大なマップや圧倒的な破壊表現、近代兵器で描かれる大スケールな現代戦に加え、キャンペーンモードでの重厚なシナリオは筆者のFPSゲーム観に大きな影響を与えていきました。
そうして安定した大ヒット作としてFPSゲーム界に君臨し続けていたバトルフィールドシリーズは、BF4のリリース以降でやや迷走します。マンネリ化を避けようとしたのか、2015年発売の『バトルフィールド ハードライン』は警察と犯罪者の抗争という題材にかじを切り、さらに翌2016年発売の『バトルフィールド 1』の舞台は時間を巻き戻して第一次世界大戦に。そうして2018年には第二次世界大戦を舞台にした『バトルフィールド V』が発売され、今年ひさびさに現代戦を楽しめる『バトルフィールド 2042』が発売される、というのがシリーズの主な経緯になっています。
『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)』の大ヒットによってバトロワ系タイトルがFPS界を席巻し、バトルフィールドシリーズは近代戦から遠のいていたこともあってしばらく雌伏のときが続いていました。そんな折、約3年ぶりの新作タイトルとしてBF 2042が発表されたティザー動画では、完全に近代的な戦闘体験への回帰を宣言。BF4のゲームシーンではよく見られつつも、“現実の戦争ではありえない”演出が多数盛り込まれており、興奮していたプレイヤーも多いと思います。かなり前置きが長くなってしまいましたが、世界で初めてBF 2042をプレイしてきたインプレッションを戦場からお届けします。