急いでiPhoneのカメラを起動したいときに便利なロック画面右下のボタンは、いわば諸刃の剣。ロック解除せずにカメラアプリを起動できるという利便性の反面、誰でも撮影できるため、不用意に放置するとムダに撮影されまくる危険性があります。

実際、気のおけない友人と集まったとき、離席したわずか数分の間に数百枚のムダな写真を撮影されたことが...他愛のないイタズラとはいえ、それもロック解除なしにカメラアプリを起動できるしくみがロック画面にあればこそ。起動できないようにしてしまえば、イタズラされることもなくなります。

その方法は、スクリーンタイムの機能を利用してカメラアプリの起動を禁止すること。『設定』→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「許可されたApp」の順に画面を開き、カメラアプリのスイッチをオフにしましょう。これで、ロック画面右下のカメラボタンは長押ししても、左方向へスワイプしても起動できなくなります。

しかし、この方法ではつねにカメラアプリの起動が禁止されてしまいます。iOSに付属のカメラアプリはホーム画面からアイコンが消え、Siriに命令するなどアイコンをタップする以外の方法でも起動できなくなります。ハードウェアとしてのカメラにアクセスするサードパーティー製カメラアプリも同様に、カメラの使用を禁止すると起動できません。FaceTimeのように、カメラの利用を前提としたアプリも使えなくなります。

ショートカットアプリを利用し、カメラアプリを起動しようとするとサードパーティー製カメラアプリに置き換えるという方法もありますが、手順は複雑です。ロック画面でカメラアプリを起動できなくすることは可能なものの、iOS 14の時点ではハードウェアとしてのカメラを必要とするアプリ全般が使えなくなる、という大きな犠牲を伴うことを理解しておきましょう。

  • ロック画面でカメラアプリを起動できなくする方法は?