梅雨から夏にかけて、避けて通るのが難しいのが「洗濯物の部屋干し」。部屋干しするのは雨の日が多いため、ジメジメしてなかなか乾かないもの。その上、悪くすると生乾きの臭いがついてしまうことも…。
そんな季節の困りごとについて、空調機器メーカーのダイキン工業(以下、ダイキン)が「空気のプロ」としてアドバイスを公開しています。
8割の人が体験している部屋干し
ダイキンが共働き世帯400人を対象にアンケートをとったところ、「部屋干しをしたことがある」人は全体のおよそ8割に上りました。内訳は、「状況に応じて部屋干しすることがある」人が6割以上で、「毎回部屋干ししている」人も約2割いました。やはり多くの場合、「外が雨だから部屋干しをしている」のではないでしょうか。
そうなると、やはり雨の日、ジメジメした状態での部屋干しを快適にしたくなります。そんなときでもしっかり洗濯物を乾かすにはどうしたらよいのでしょうか?
部屋干しを成功させる3つの極意
部屋干しのトラブルは、洗濯物から発生する湿気の逃げ場が少ないために起こります。そのため、ダイキンの広報担当者は「外干しに近い空気環境を作ることが何よりも重要」とした上で、3つのポイントを紹介しています。
1:風通しの良い場所に干す
家の中でも特に風通しの良い場所に干しましょう。周囲に家具などの障害物を置かないことがポイントです。
2:洗濯物に風を当てる
扇風機やサーキュレーターで洗濯物に風を当てることで、洗濯物から水分が蒸発するのを助けます。
3:洗濯物から蒸発した水分を「回収」
室内で洗濯物を乾かすと、そこから水分が多量に蒸発します。それをエアコンや除湿機で取り除くことで、洗濯物の中に湿気が留まり、生乾きになるのを防ぎます。
このとき、気になるのがエアコンの「冷房」と「除湿」どちらを使うべきかということ。どちらか一方が正解なのではなく、部屋や外気温などの状況を確認しながら、冷房と除湿を使い分けるのがコツなんだそう。
湿度が高い梅雨時期は、室内の水分を外に出して快適な空間にする「除湿」がオススメ。一方、室温が高い状態なら冷房がオススメとのことです。
「エアコンの機種によっては、部屋干しに適した温度・湿度設定で運転する『ランドリー機能』が搭載されたものもあるので、生活スタイルやお部屋の環境に合わせて使ってみるものよいでしょう」(ダイキン広報)
ワンルーム住まいの現実解は?
部屋干しをうまく行う3つのコツ。その中で気になったのは、障害物のない部屋に洗濯物を干すということ。ワンルーム住まいだと部屋干しのために広い場所を作るのは難しく、筆者はお風呂場に干していたこともありました。
お風呂場なら風通しを阻害するモノはあまりなく、換気扇もあらかじめついています。「家具はあるけど宅内で一番広くて、窓とエアコンのあるリビング」と「狭いけど窓・換気扇があるお風呂場」ならどちらが適しているのでしょうか?
「浴室乾燥機の無いお風呂場は、一般的に天井などからの排気はしていますが、除湿はしていません。屋外の湿度が高い今の時期、浴室乾燥のないお風呂場の窓を開け、そこに部屋干しするよりは、エアコンで除湿が進んでいるリビングに干したほうが効率的なのではないかと思います」(ダイキン広報)
なるほど、こういった状況なら「リビング」に軍配が上がるようですね。
快適にお洗濯しにくい時期ですが、エアコンや扇風機の力を借りて、部屋干しを終わらせたいところです。ダイキンWebサイトの「空気の困りごとラボ」には梅雨時の特集もあり、部屋干しのほかにも梅雨時の快適な暮らしを助けるアイデアが紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。