カシオ計算機のランナー向けパーソナルコーチングアプリ「Runmetrix」がアップデートし、対応環境や機能が拡張した。

  • ランナー向けパーソナルコーチングアプリ「Runmetrix」

Runmetrixは、カシオとアシックスの共創事業として開発されたサービスおよびアプリ。アシックスが持つランニングに関する知見と、カシオのモーションデバイス技術やノウハウを融合し、詳細なランニング情報を記録・管理する機能や、ランナー個々とレベルに合わせた走行フォーム改善、練習プログラムなどを提供する。

基本的にRunmetrixは、ランナーが腰に装着して走る小型モーションセンサー「CMT-S20R-AS」によって、ランナーの各種情報を取得。スマートフォンアプリ「Runmetrix」と連携して記録や管理を行う。また、Runmetrix専用の時計「G-SHOCK(GSR-H1000AS)」を併用すると、CMT-S20R-ASが取得したさまざまな情報を手元で見られるようになる。

  • 左がRunmetrix専用のG-SHOCK(GSR-H1000AS)、右がモーションセンサー「CMT-S20R-AS」

今回のアップデートでは、Runmetrixに対応するリストデバイスを拡大。カシオが2021年5月に発売したWear OS by Google搭載のスマートウオッチ「G-SHOCK G-SQUAD PRO(GSW-H1000)」と、Apple Watchが加わった。Apple Watchは、watchOS 6.0以降がインストールされたApple Watch Series 2以降、またはApple Watch SEだ。

GSW-H1000やApple Watchと、モーションセンサーのCMT-S20R-ASをBluetoothでペアリングすることによって、スマートウオッチ画面にリアルタイムでランニング時のピッチやストライド、接地時間などの計測データを表示できる。また、CMT-S20R-ASの計測開始・停止も手元で可能だ。

  • G-SHOCK G-SQUAD PRO(GSW-H1000)、Apple Watchに対応

新しい機能としては、音声ガイドを実装。スマートフォンと市販のイヤホンなどを用いると、ランニング中に走行距離、平均ペース、ピッチ、ストライドに関するデータを音声で伝えてくれる。音声ガイドは、既存ユーザーからの要望が大きかったとのことだ。

また、アシックス公式のフィットネス・トラッキング・アプリ「ASICS Runkeeper(アシックスランキーパー)」との連携にも対応。Runmetrixで計測した走行日時、走行距離、走行時間、平均ペース、消費カロリー、位置情報、心拍データを、ASICS Runkeeperに転送して活用できるようになった。