シャークニンジャは6月2日、同社の人気ハンディクリーナー「Shark EVOPOWER」シリーズの新製品「Shark EVOPOWER EX」(以下、EVOPOWER EX)を発表しました。従来モデルと比べて本体がコンパクトになり、そのうえ吸引力とバッテリー持続時間はパワフルに進化。充電台には最大3種類の付属品を収納できるようになりました(WV400JRR以外)。
発売日は6月下旬で価格はオープン。付属品の違いで「WV406JGG」「WV405JDC」「WV400JRR」の3モデルがあり、推定市場価格はWV406JGGが29,700円前後、WV405JDCが25,850円前後、WV400JRRが22,000円前後。今回は発売前に実機を試用することができたので、新製品の特徴と使用感についてレポートします。
パワフルなハンディクリーナーで注目のEVOPOWERシリーズ
シャークのEVOPOWERシリーズは、2018年に発売されたハンディクリーナー。それまで、ハンディクリーナーといえば「コンパクトだけど非力」あるいは「パワーはあるけど無骨」というイメージでしたが、EVOPOWERはスリムな本体ながらパワフルな吸引力で「デザイン性が高い高機能ハンディクリーナー」として人気となりました。今回のEVOPOWER EXは、シャークのハンディクリーナーシリーズでプレミアムモデルに位置する製品です。
コンパクトになったのに吸引力は2倍!
新モデルの特徴はズバリ、本体がコンパクトになったのに吸引力がパワーアップしたこと。EVOPOWERシリーズは以前から「ハンディとは思えないほどパワフル」と言われていましたが、新モデルはブーストモード時で従来製品の2倍という吸引力を実現しています。
強力な吸引力だけではなく、運転モードが選べるようになったのも注目ポイント。標準モードのほか、吸引力を高めるブーストモード、長時間掃除ができるエコモードという3つのモードに切り替えられます。ゴミが多い場所ではブーストモード、夜など静音性を重視したいタイミングではエコモードで運転するなど、シチュエーションによって使い分けられます。
バッテリー駆動時間も延びました。従来モデルは1個のバッテリーで約12分の駆動でしたが、新モデルはエコモードなら最長35分の駆動時間。バッテリー駆動時間は3モデル共通で、エコモードが約35分、標準モードが約20分、ブーストモードが約8分です。ちなみに、従来モデルは着脱式バッテリーで充電切れに対応できましたが(バッテリー交換)、EVOPOWER EXも本体上部から簡単にバッテリーを外して交換可能です。
もうひとつの新機能が、上位2モデル(WV406JGGとWV405JDC)に搭載されたミニモーターヘッドの存在です。新しく付属したミニモーターヘッドは回転ブラシを内蔵しているため、ファブリックに張り付きにくく、ペットの抜け毛などもしっかりと除去してくれます。
EVOPOWERならではの使いやすさもしっかり継承
EVOPOWERはもともと使い勝手の良さでも人気でしたが、もちろん新モデルでも健在です。たとえば、EVOPOWERはコンパクトでスリムなだけ、ダストビンの容量は小さいのですが(補塵容量のスペックは非公開)、ボタン一つで簡単にゴミを捨てられるように工夫されています。
シャークは米国の会社ですが、EVOPOWER EXの開発段階では日本の家庭でもユーザーテストを行い、日本のニーズも取り入れています。たとえば、フローリング用延長ノズルが標準付属するのは日本のみの特別モデル。ほかにも、ダストカップを開いたときにゴミが飛び散りにくくなるように調整したり、駆動音や本体サイズ(高さ)の調整、女性でも届きやすいボタンの位置など、細かな部分は日本でのヒアリングから改善しているそうです。
今回、短期間ながらEVOPOWER EXを自宅で試用しましたが、個人的に気に入ったのはやはり吸引力のパワーアップ! 犬がいる我が家では、抜け毛対策として掃除機は吸引力を重視しています。一部のラグなどは吸引力が強すぎてめくれ上がってしまうことがありましたが、EVOPOWER EXは「優しい吸引力」の運転モードが選べるようになったのもうれしいところ。このあたりもEVOPOWERらしい使いやすさにこだわった進化だと感じました。