ミックスウェーブは、Unique Melodyの新製品として、バランスド・アーマチュア(BA)と骨伝導の2種類を採用したハイブリッド4ドライバーのユニバーサルイヤホン「Mini MEST」(ミニメスト)を4月30日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は79,640円前後を見込む。

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    Mini MEST

カスタムイヤホンで知られるUnique Melody(ユニークメロディ)の新製品で、2020年に発売したイヤホン「MEST」と同じ骨伝導技術を採用。中域の再生音に注力したモデルで、空気振動と骨振動で音を届け、「今までにない新しいボーカルリスニングを体験できる」としている。

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    Mini MESTは、4月24日に開催された「春のヘッドフォン祭2021 ONLINE」で先行披露されていた

MESTは片耳にダイナミック型/BA/静電型/骨伝導の4種類 計8基のドライバーを搭載したクワッドハイブリッド構成だったが、Mini MESTは低域・中域・高域用にBAを各1基、骨伝導1基の計4ドライバーを搭載する。

中域用のBAは専用にカスタマイズされたKnowles(ノウルズ)製のフルオープン型BAで、音導管を介さずドライバーの音をダイレクトに届けるため、歪の少ないよりナチュラルなサウンドを実現。さらに、骨伝導ドライバーを採用して中域の厚みを増し、ボーカルの表現力を向上させた。

骨伝導ドライバーは振動をフェイスプレートからシェルを伝って耳に届けるため、ドライバーの大きさや取り付ける位置など、さまざまな課題があったという。そこで、小さくて軽い多層圧電セラミックス骨伝導ドライバーを採用し、専用設計のフェイスプレートに配置して密着させ、ドライバーの振動を無駄なく届けるようにした。

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    多層圧電セラミックス骨伝導ドライバーを専用設計のフェイスプレートに配置

Mini MESTの本体は、ドライバーを配置するための専用キャビティと一体成形で、3Dプリンターで作られている。ユニバーサルイヤホンとして展開し、個々の耳に合わせて耳型を採るカスタムイヤホンとして展開する予定はないという。

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    3Dプリンターで作られたMini MESTの本体

再生周波数帯域は20Hz~20kHz。入力感度は113dB。インピーダンスは23Ω。ケーブルはカスタム2pin端子で着脱可能で、入力は3.5mmステレオミニ、ケーブルの長さは約122cm。持ち運び中にイヤホンの本体同士が接触して傷が付かないようにするギミックを施したDignis製オリジナルPUレザーケースや、シリコンタイプとフォームタイプのイヤーピースが付属する。

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    Dignis製オリジナルPUレザーケース