人狼系ゲーム「Among Us」(Windows、Nintendo Switch、iOS、Android)に、新マップ「Airship」などを追加するアップデートの配信が始まった。開発するInnerSlothは公式ブログなどで今後のアップデートの計画を公表、アートスタイルの刷新やロビーの拡張などを明らかにした。
第4のマップ「Airship」は過去最大規模の広さで、さらにハシゴや移動する足場などでモビリティが向上しており、トリックに長けたプレイヤーに有利なマップになりそうだ。宝石磨きやゴミ捨てなど新しいタスクやギミックが用意されているほか、スタート地点を任意で選べるようになった。
不正対策としてCode of Conduct(行動規範)を改定し、新しいアカウントシステムを導入した。1台のデバイスで作成できるのは1アカウントのみ。アカウントを使わないとフリーチャットを使用したり、表示名を変更することはできない。また、他のプレイヤーを不快にさせるような名前やチャット、チートやハッキング、嫌がらせなどをレポートできるようになる。通報には人が対応し、不適切な行為・行動に対しては一時的または恒久的なアカウント(別アカウントを含めて)のバン(利用停止)を行う可能性がある。アカウントシステムは現時点では不適切な行為・行動のレポートと対応に用いられているが、将来的にはフレンドシステムや外見アイテムのデバイス間の移動といったゲームでの活用を考えている。
今後の予定としては、よりクリーンなラインで、アニメーションを効率化できる新しいアートスタイルの導入を計画。ロビーのサイズを拡大して、最大15人でプレイできるようにする。
Among Usは2018年リリースだが、2020年にTwitchの人気ゲームストリーマーに取り上げられて夏頃から人気が急騰。開発するInnerSlothは続編「Among Us 2」の開発をすでに発表していたが、プレイヤー急増を受けて続編の計画を中止してオリジナル版の強化に乗り出した。しかし、小規模なゲームスタジオであるため、アップデートが遅く、プレイヤーから不満の声が上がっていた。InnerSlothによると、プログラマーを2人追加して開発ペースが向上しており、アップデートの頻度を増やせる見通しだという。今後は開発プロセスを透明化し、ロードマップを公開することも約束している。