インターネットイニシアティブ(IIJ)は3月13日、オンライントークイベント「IIJmio meeting #29」を開催した。MVNOやIIJにまつわるさまざまな話題を取り上げる同イベントだが、今回はスペシャル回として、MNOの新プランなどの話題について語り合うパネルディスカッション形式で進められた。

  • オンライントークイベント「IIJmio meeting #29」

昨年10月以来、約半年ぶりの開催となったIIJmio meetingだが、新型コロナウイルスの影響により、今回もオンライン開催となった。今回はIIJがプレス発表会向けに使用する機材やシステム(IIJ内製)を使ったほか、ビットレートも高めたということで、従来の配信よりも一段高いクオリティの映像と音声が配信されていた。

  • すっかりお馴染みのIIJ・堂前清隆氏(美少女アバターなし)。配信システムの変更により、くっきりとした映像と音声で大変見やすい配信となった

冒頭は、最新情報を紹介する「IIJmio Update」から。今回の話題は、何よりも先日発表された新プラン「ギガプラン」だ。内容については既報の通りだが、サービス全体のコンセプトとしては、シェア機能の強化(SIMのグループを作ってシェアを制御、プレゼント機能など)、eSIMのメインサービスへの組み込み、5G対応(有効/無効切り替え式)などがあるという。また一部の報道から「新プランでは通信が早くなる」という噂が一人歩きしているが、これは「遅くなりにくい」という意味では正しいものの、爆速になるわけではないとのこと。

  • 速度低下が解消される通信制御パラメーターの変更は新プランにのみ適用されるとのこと。また最低通信速度も200kbps→300kbpsに改善されている

  • 混雑時にはパケットの再送信が行われるが、大容量通信のほうが有利になるという制御だったものを、小容量の通信にも公平になるように調整したという

この他では、MVNO大手数社と共同ではあるが、LINEアプリ内からLINEの年齢認証が行えるようになった。これについてはIIJmioのユーザー情報を登録した上で最新のLINEアプリに更新することで、アプリ内から行えるとのことだ。

  • LINEでは18歳未満のユーザーに対して機能制限を行なっているが、これが有効になる。家族でMVNOを利用していて、子供に新たにスマートフォンを与えてLINEを利用したい場合などに有効だ

この他、スマートフォンの新機種や見守りGPS、モバイルルーター、 ノートPC、中古iPadの扱いが開始されたことなどが紹介された。

  • セッション間の休憩時間にはIIJのCMが流れたほか、シャープのAQUOS sense 4開発チームへのインタビューなどが流された。個人的にウケた「働く細胞」をモチーフにしたと思われるCMなどについてはIIJのウェブサイトから視聴可能だ