KPMG インターナショナルは3月13日、企業のサイバーディフェンスを強化するため「Microsoft Azure Sentinel」向けの新しいセキュリティサービスを発表した。同ソリューションは、KPMGのサイバーセキュリティ、インシデント対応、業界に関する経験・知識をマイクロソフトの高度なサイバーセキュリティ技術と組み合わせ、企業のセキュリティ監視、インシデント対応能力の強化を支援できるように設計されている。

Azure Sentinelは、クラウド上で稼働し、さまざまな情報源への接続で得られる膨大なデータを人工知能(AI)で素早く分析するセキュリティ情報/イベント管理(SIEM)プラットフォーム。

同社は企業がビジネス要件に適したセキュリティ対策エコシステムを決定し、要件を満たすために役立つセキュリティ対策変革プログラム設計をサポートし、一環として自社のプロセスや手続きへのAzure Sentinel導入支援、企業のニーズに合わせてカスタマイズしたプレイブックや機械学習モデルを提供することができるという。

同ソリューションにより、データガバナンス、クラウドサイバーディフェンス、セキュリティ成熟度評価サービスなど、サイバーセキュリティ領域でのマイクロソフトとのコラボレーションで実現するKPMGのポートフォリオを拡充することになる。

今回のサービスに関しては、データのライフサイクル全体を通じたデータガバナンス機能に重点を置いており、企業は条件付きアクセスの設計と実装をはじめとして、誰がどのデータにどのような条件でアクセスできるかを制御できるようになる。

これに続き、KPMGでは「Azure Information Protection」を用いたオンプレミス環境と「Microsoft Cloud App Security」を用いたクラウド環境の両方で、データ分類の設計と実装のサポートを行う。さらに「Microsoft Cloud App Security」を使用してシャドーITに対処することで、企業がクラウド内のデータを管理し続けることができるように支援することを可能としている。

KPMGのサイバーセキュリティ、データ管理、業界に関する経験・知識とマイクロソフト社の技術を組み合わせることで、企業は自社のデータを管理することができるという。新たに強化されたこれらのサービスに加え、KPMGではマイクロソフトとの連携により、同社の技術であるセキュリティチェックを活用して、企業が自社の現在のサイバー成熟度を把握するのに役立つサイバー成熟度評価サービスを提供する。