NTTドコモと米国現地法人のドコモUSA、伊藤忠ロジスティクスと米国で物流業を展開するITOCHU LOGISTICS USAは4月18日、IoT向け通信規格「LTE-M」を活用して、傭車の運行状況を見える化するソリューションの実証実験を5月1日から米国で開始すると発表した。傭車とは自社保有ではない運搬車両。

同ソリューションでは、低消費電力通信が可能なLTE-Mを用いて、バッテリーやソーラーで駆動する、取り外しが可能なIoT端末を傭車に設置し、運行状況把握の自動化を図ることで、効率的な運送管理を目指す。

具体的には、傭車に設置したIoT端末からLTE-Mにより、位置情報や急ブレーキの頻度などの運行状況を自動収集する。

これまで到着確認はドライバーに電話をして行っていたが、実証実験では専用のポータルサイトで、位置情報や急ブレーキの頻度を表示してリアルタイムで閲覧できるようにするほか、傭車が配送先に近づくと配送先の利用者と伊藤忠ロジにメールで通知し、運行状況を可視化する。

メール通知がされることで配送先の利用者は配送状況を把握できるため時間を有効活用することができる。

実証実験では、ITOCHU LOGISTICS USAの配送ネットワークを活用し、運送の位置管理や安全管理の有効性を検証するほか、伊藤忠ロジが取得可能な情報として、他にも温度や湿度、明るさなどもあり運送するものに合わせたニーズに対応可能なため、傭車を選択する際に役立てることができるとしている。

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