トプコンは4月8日、「1人で誰でも簡単に」のコンセプトで現場の杭打ち作業を効率化させたというレイアウトナビゲーター「LN-100」(「杭ナビ」)用に、スマートグラスを採用したウェアラブルシステム「杭ナビVision」を発売した。
杭ナビは、簡単設置・自動追尾などの機能により従来2人で行っていた作業を1人で容易に行えるなど、建設現場における杭打ち作業を大きく効率化させたという。
新製品は、スマートグラスに操作画面を表示し音声コマンドで操作する。これまで必要だったコントローラの画面と手元のプリズムとの視線の行き来や、測定値の記録・次の点の指示などコントローラの操作が不要であり、直感的に素早い操作が可能で、さらなる作業効率の向上を実現している。
主な特徴として「操作画面のスマートグラスへの表示」「ハンズフリーによる両手での作業の実現」「音声コマンドでの操作」「その場で帳票を作成し事務所へ送信可能」の4点を挙げている。
操作画面のスマートグラスへの表示では杭打ち点への誘導画面や、測定した座標値を、目の前にあるスマートグラスにリアルタイムで表示し、作業時に手元から視線を外すことなく作業に集中できるという。
両手での作業の実現についてはコントローラー操作が不要なため、プリズムを両手で持つことができ、正確で繊細なプリズム移動を素早く行えることで、杭打ち作業のスピードアップにつながる。
音声コマンドでの操作に関しては、音声コマンドで操作ができるため、すぐに次の作業へ移ることを可能としている。
その場で帳票を作成し事務所へ送信可能なことについては、帳票を作成しメールで送信するソフトウェア「杭ナビ帳票」を付属していることから、現場作業の終了後、即座に事務所へ帳票を送ることができるという。