春の新生活シーズンも終盤を迎え、量販店のスマホ売り場は多くの客でにぎわっています。とはいえ、学生のうちは格安SIM+未使用&中古スマホの組み合わせで、イニシャルコストと月々の利用料金の両方を安く済ませたい…と考える家庭も多い様子。秋葉原の中古ショップでも、未使用品や中古品のスマホを買い求めに来た家族の姿を多く見かけます。

興味深いのが、スマホを使う子どもの世代によってスマホ選びの基準が異なること。中古スマホを扱うイオシス アキバ中央通店の高野裕太氏に、スマホ選びのトレンドを聞きました。

  • アキバなどに店舗を構える中古スマホ店は、未使用品も多く取りそろえている。春から新生活を始める学生はどのような端末を選ぶ傾向が強いのか、イオシス アキバ中央通店の担当者に取材した

未使用でも1万円未満の格安品が人気

昨今は、小学生でも自分のスマホを持つことは珍しくなくなりました。特に、小学5~6年の高学年になったタイミングで親がスマホをプレゼントするケースが増えているようです。

  • 防犯用や連絡用に、小学生にも自分のスマホを持たせる家庭が増えている

小学生向けの売れ筋は「低価格Androidスマホの未使用品」。初めて手にするスマホなのに中古はかわいそう…と考える親が多く、実質的に新品と同等の未使用品が選ばれる傾向があります。ただ、外で遊んでいる際などに壊してしまうことを危惧し、1万円前後の予算で買える格安品を選ぶ人が多いようです。

1万円前後の未使用品は選択肢が少ないのですが、VAIOのSIMフリースマホ「VAIO Phone VA-10J」は未使用品が税込み8,980円と優れたコストパフォーマンスが魅力です。スペックやデザインは平凡で見るべき部分はありませんが、LINEや通話など基本的な活用は問題なくできます。

  • 未使用品が1万円以下で手に入るVAIOの「VAIO Phone」

中学生は「荒野行動」が遊べればOK!?

自分のスマホを持つ友だちが多くなる中学生。スマホ選びのポイントとなるのが、「友だちがよく遊んでいるゲームアプリがストレスなく遊べるか」。具体的に名前が挙げられるのが「荒野行動」で、このゲームが不満なく遊べるスペックかどうかが機種選びの鍵となるようです。

イオシスでよく売れているのが、シャープの「AQUOS sense SHV40」。もともとはUQモバイル版ですが、SIMロック解除済みのSIMフリー版として売られており、どの格安SIMでも利用できます。未使用品が2万円を大きく切る税込み16,800円で購入できる値ごろ感から、中学校の入学祝いとして人気を集めているとのことです。

  • 「友だちがよく遊ぶゲームがちゃんと遊べるかどうかが中学生向けスマホの選択のポイント」と語る、イオシスの高野裕太氏

  • 未使用品が1万円台半ばで手に入るシャープの「AQUOS sense SHV40」。SIMフリー化済みだ

興味深いのが「中古でも構わないので、カッコいいスマホが欲しい」という流れもあること。兄や姉がいて“お下がり”に慣れている子は中古品でも問題ない、というわけです。中古品で人気なのが、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia X Performance SO-04H」。Xperiaらしいスリムなデザインに5型のフルHD液晶を搭載したモデルで、価格は税込み11,800円前後と手ごろ。子どもの好みを聞いたうえで中古品を選ぶのもアリでしょう。

  • ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia X Performance SO-04H」。中古品だが、程度は良好だ