筆者は、幼稚園~小学生の頃は、母の実家の電気屋で電気製品を分解したり、段ボールで工作ばかりしていました。そのときの楽しさを久々に思い出させてくれたのが、今回遊んだ「Nintendo Labo Toy-Con 01:Variety Kit」です。

  • 段ボールの手触りがたまりません!

  • 任天堂「Nintendo Labo Toy-Con 01:Variety Kit」。希望小売価格は6,980円(税別)

箱につめこまれたたくさんの部品がまぶしい

ニンテンドーラボは、段ボールを自分で組み立ててNintendo Switchと組み合わせ、「つくる」、「あそぶ」、「わかる」の3通りの楽しみを提供するNintendo Switch用ソフト。リモコンカー、つり、おうち、バイク、ピアノを作れる「Toy-Con 01:Variety Kit」と、ロボットコントロールバックパックを作る「Toy-Con 02:Robot Kit」の2種類が用意されています。

今回ワタシは自分用に「Toy-Con 01:Variety Kit」を購入してみたのですが、パッケージを開けてみてビックリ。とんでもない部品点数です。眠っていた子ども心のワクワク感が思わず急上昇しました。

  • 「Toy-Con 01:Variety Kit」のパッケージ内には、段ボールシートが28枚、ゴムやヒモなどの各種パーツ、ゲームソフト本体がずっしりと詰め込まれています

  • 床に並べるとこんな感じ。可能性に満ちあふれた光景です。子どもが見たら、きっと辛抱たまらないですよね

  • 無駄なくパーツが配置された段ボールシートは芸術品の域。メトロポリタン美術館に永久に所蔵するべきレベルです

  • ニンテンドーラボは、作り方を教える「つくる」、実際にプレイする「あそぶ」、仕組みなどを学ぶ「わかる」の3つのパートで構成されています

チュートリアルがわかりやすすぎて恐くなる

ニンテンドーラボの対象年齢は、保護者と一緒の場合は6歳以上、ひとりの場合は10歳以上が推奨されています。最初に部品点数を見たときには、子どもが作るには難易度が高いのではと思いましたが、実際に作ってみたらまったくの杞憂でした。

ニンテンドーラボには紙の説明書などは入っておらず、画面上で解説を見ながら各種Toy-Conを作成するわけですが、そのわかりやすさは長年ゲームのチュートリアルを作り続けてきた任天堂の集大成。押している間だけ解説が進み、気になる箇所は拡大縮小、自由に回転してチェックできて、すでに作り方がわかっている場所では早送り可能です。

心底、任天堂が恐ろしいなと感じたのが、情報量を最低限に留めているところ。余計な情報によって、理解するのに時間がかかったり、かんちがいしたりすることはありません。リップサービス抜きで、人類が作成したチュートリアルの到達点だと確信します。

  • 取り外すべきパーツはステップごとに指示されます

  • 組み立て中は、拡大縮小、回転、スクロールが自由自在。パーツの向きがわからなくても細部を見て確認可能です

  • 組み立てるとき、重要なところは赤く光って知らせてくれます

難易度はさまざま。完成まで210分超えのトイコンも

よくできたチュートリアルが用意されているとはいえ、Toy-Conの組み立てにはけっこうな時間がかかります。組み立て時間の目安は、小手調べ的に用意されているリモコンカーToy-Conは10分ですが、つりToy-Conは90~150分、おうちToy-Conは120~180分、バイクToy-Conは90~150分、ピアノToy-Conは150~210分とされています。

しかしハードルが高ければ高いほど、完成させたときの達成感はひとしおです。また子どもはわりとラフにオモチャを扱いがちですが、自分で苦労した作り上げたToy-Conは大事にするでしょう。モノを大切にするという情操教育にも役立つはずです。

  • パーツは、段ボールシートから気持ちよく外れていきます

  • 平面のパーツを折り曲げ、組み合わせていくことで、だんだんモノが形作られていくのはオトナでも大きな喜びです

  • というわけで完成。作成中に「ここで休憩しましょう」と提案されますが、子どもは無限の集中力で一気に作り上げてしまうに違いありません