LINEモバイルとソフトバンクは3月20日、LINEモバイルが展開するMVNO事業「LINEモバイル」に関して資本・業務提携を締結したと発表した。今夏をめどに、新たにソフトバンク回線を利用した通信サービスの提供を開始する。

  • NTTドコモの回線を利用したMVNOの通信サービスを提供しているLINEモバイルが、この夏からソフトバンク回線を利用した通信サービスを始める

LINEモバイルは、現在NTTドコモの回線を利用したMVNOの通信サービスを提供している。今回の発表で、新たにソフトバンク回線を利用した通信サービスも始めることとなった。これにより、ソフトバンク版のiPhoneを持っている人は、その端末をSIMロック解除することなくLINEモバイルで使えるようになる見込み。料金などの詳細は未定。なお、すでにLINEモバイルを契約している人は、これまで通りNTTドコモの回線で使い続けられる。

ソフトバンク回線を利用するMVNOの通信サービスは、日本通信の「b-mobile S」シリーズなどわずかしか存在しない。b-mobile Sは、音声通話に対応しながら月額990円からの低料金で使える「990ジャストフィットSIM」などのプランを用意するが、選択肢は決して多くなかった。

LINEモバイルは、LINEなど特定のサービスの通信量をカウントせず、データ容量を使い切っても該当するサービスはずっと高速通信で利用できるカウントフリーを特徴とする。LINEのみをカウントフリーとする「LINEフリープラン」は月額500円(税別)~、FacebookやInstagram、Twitterもカウントフリーとなる「コミュニケーションフリープラン」は月額1,110円(税別)~で用意する。これらのプランが手持ちのソフトバンク版iPhoneで使えると魅力的だと感じるユーザーは多そうだ。

既存サービスのアップデートや新たな取り組みなどの詳細は、後日改めて発表するという。