Appleは2018年第1四半期決算(2017年10-12月)で、ウェアラブルデバイスの成長を報告し、その中でApple Watch Series 3はセルラーモデルを追加し、前作Series 2の2倍以上の販売台数を記録したことを明らかにした。またAirPods、Beats製品などを加えたウェアラブル製品は前年同期比で7割増、その他の製品のカテゴリも前年同期比36%増の売上高となった。

その中でも、新たなカテゴリとして2016年に投入されたワイヤレスイヤホン「AirPods」は、ヘッドホン端子が廃止されたiPhone 7シリーズとの組み合わせに最適なアクセサリとして、オーディオ製品の中で急速にシェアを伸ばしている。

  • AirPods

NPDによると、AirPodsは発売から1年で、ワイヤレスヘッドホン製品の売上高の85%のシェアを獲得していると予測している。競合製品には、Google、Sony、Samsung、Motorola、そしてBoseが存在する。

AirPodsは発表からの1年弱の間、注文から6週間程度待たなければ手に入らない状態が続いていた。昨年9月以降、納期は改善されつつあるが、それでも5営業日を要する高い需要が続いている。

KGI Securitiesのアナリスト、Ming-Chi Kuo氏は、昨年12月、AppleのAirPodsは2018年に販売台数が倍増し、2,600〜2,800万台に達するとの見方を示した。1セット159ドルで販売されていることから、AppleはAirPodsから2017年に20億700万ドルから22億2,000万ドルの売上高を得ており、これが2018年には倍増する、ということだ。