博報堂DYホールディングスは12月12日、生活動線起点のメディアビジネス開発を支援するグループ横断型組織、博報堂DYグループ「デジタルロケーションメディア・ビジネスセンター」を新設したことを発表した。
同センターは、従来のメディアプランニングで使われてきたオーディエンス属性や検索行動履歴だけでなく、生活者の1日における移動しながら変化する生活シーンと無意識下での気分の移り変わりを重視し、その動線上にあるメディアを再構築、また、新たなメディアビジネス開発を支援する専門組織。中でも、デジタルサイネージやモバイルなど、生活動線上の接点を大きく拡大させる可能性をもつ"デジタルロケーションメディア"に着目し、適切な対象・時間・場所に応じた最適な情報をオンライン・オフラインの垣根を超えて届けることで、メディア価値の向上および新たなメディアビジネスの開発に繋げていくことを目指す。
今回、同センターでは、「移動する生活者」に関する調査を実施し、その調査結果を発表した。調査によると、生活者が平日1日平均5時間以上外出していることや、平均1時間移動していること、移動中は6割以上がスマートフォン/ケータイを利用していることなどがわかったという。
また、各生活シーンに対応した意識や情報行動の分析結果より、生活動線上のロケーションと気分に応じて変わる生活者の「6つのモード」の存在が浮かび上がったとしている。
同センターは、生活者の「モード」に関する知見を活用し、最適なコンテンツやタッチポイントを開発するプランニングフレームや、生活者にセレンディピティ(ハッとする情報に出会う)体験を提供するソリューションを開発していく。