先日、ドローンスクールジャパン東京潮見校にて「DJI Spark」を体験してきた。Sparkは、ボディが約300gと小型軽量で、コントローラーやスマホなどを使わず手のジェスチャーだけで操作できるドローンだ。ここでは、使ってみた感想を写真や動画を交えてまとめてみたい。なお、筆者は「Phantom 2」からドローンの経験があり、「Phantom 4」の体験会にも参加しているので、基本的な操作に関しては問題なし。一方、同行した編集部の藤谷さんはドローン初心者となっている。

DJI Spark

Sparkは、ジャスチャー、スマホアプリ、専用コントローラーの3種類から操縦方法を選べる。今回はジェスチャーとスマホアプリでの操作を体験した。 まずは、ジャスチャー操作からレクチャーを受けた。

ジェスチャー操作

ジェスチャー操作でできることは、主に6つある。

  • 手のひらに乗せてユーザーを認識させる → 離陸
  • ドローンの前で手のひらをかざす → 飛行を上下左右でコントロールする
  • 手を振る → 遠くに飛ばす
  • 両手を挙げてYの字にする → 遠くに行ったドローンを呼び寄せる
  • 人差し指と親指をL字にして両手で四角を作る → 写真を撮影する
  • 本体の下に手のひらを入れる → 手のひらの上に着陸させる

コントローラーの操作に比べればできることは少ないが、それでも基本的な操作は押さえているので、これだけでもドローン操縦の楽しみは味わえそう。

本体の下部をしっかりと持ち、後ろ側の電源スイッチを押して起動させる

手のひらをかざし、認識されると本体正面のLEDが緑色に光る。この状態で手を前後上下左右に動かすと、その動きに追従してSparkも移動する

両手の人差し指と親指で四角を作ると撮影モードに入る。写真の場合は3秒のセルフタイマーが起動する

【動画】離陸 → 写真撮影

片手でゆっくりと手を振ると、Sparkが離れていく

離れた状態で両手を挙げてYの字を作ると、今度は近くまで戻ってくる

【動画】ドローンが離れる → 写真撮影 → 呼び戻す 

Sparkの真下に手のひらを添えるとゆっくりと高度を下げ、着陸する

【動画】手のひらの上に着陸

ジェスチャー操作はコントローラー操作と違い、手元を確認しながらドローンの様子を見るといったこともない。また、直感的に操作できるので、ゲームや車の運転などが苦手な人でも簡単に使える。初心者だった藤谷さんも、5分もしないうちにしっかり操作できるようになり、その簡単さに感動の様子。

筆者もジェスチャー操作は初体験。Sparkは空中でその場に居続ける能力が高いので、ジェスチャーによる大雑把な操作でも対応し、操作していない時間が長くなっても、安心して飛ばしていられた。手を振る動作は何回か試してようやく感知されたが、それ以外の操作に関してはまさに「手のひらをかざすだけ」。言わば『スター・ウォーズ』のフォースで操作している感覚だ。

フォースで動かしているかの如く、操作できる