リスキーブランドは、2008年から毎年実施している生活意識調査「MINDVOICE調査」(約4,000サンプル/年)を用いて行なった「SNS利用者動向」について調査結果を発表した。

調査の結果、アクティブユーザー率の伸びが好調なSNSと頭打ちなSNSがあること、InstagramとLINEは女性が多いことなどが明らかになった。

LINE、Twitter、Instagramが好調の一方でFacebookは頭打ち

現在最も多くのアクティブユーザーがいるのはLINEで、今回の調査対象である全国15~64歳の48%がアクティブユーザー。Twitterは25%で、動画配信サービスが強化されたことが影響したようで、2年ぶりに上昇基調となった。Facebookは18%とinstagramの13%よりも上であるが、アクティブユーザー率は年々減少し、特に若年層のFacebook離れが激しい。Instagramは特に15~29歳の若年層のアクティブユーザー率が直近の2年間で3倍に伸びた。

主要なSNSの中でも、LINEの一人勝ち状態、Facebookは2015年をピークに減少

Instagram、成功の秘密はやはり女性か

男女の比率を見ると、Instagramは女性率が最も高く、アクティブユーザーの女性比率は6割を超える結果に。女性の比率が低いのはmixiとFacebookでどちらも5割を切っている。よく使われているSNSほど、女性の比率が高いことが見てとれる。

頭打ちのFacebookは女性の割合が低く、勢いのあるInstagramが最も女性の割合が高い

価値観の違いがはっきり表れた4つのSNS

MINDVOICE調査で測定している44項目の「価値観」のデータを使って、各SNSアクティブユーザーの価値観の特性を調査した。それぞれの「価値観」について、各SNSアクティブユーザーと日本人全体(N=4,361)との差異値をもとに、ランキング化している。

LINEとTwitterで最も上位にきたのは、「甘えたい」という項目。しかしLINEでは次に「癒されたい」、Twitterでは次に「他人は他人」という項目がきており、LINEとTwitterのユーザーの違いが見受けられる。Instagramユーザーの価値観特性の上位には「デザイン至上主義」など、おしゃれや流行を気にするユーザーが多いように見受けられる。Facebookは「視野を広げる」「体験したい」「社交性」といった項目が挙がった。Facebookの上位はいわゆる「意識高い系」の項目が目立つ。

SNSごとにユーザーの価値観が大きく異なることがわかる

今回の調査で、SNSにおける女性の重要性を改めて示した形となった。SNSは時代によって、流行り廃りが非常に激しいのは、mixiやFacebookを見れば明らか。新時代のコミュニケーションツールとして、SNS戦争を制するのはどこか注目だ。