au回線、ドコモ回線の割合は?

質疑応答、囲み取材には引き続き上田氏が対応した。KDDI(au)回線を使うAプラン、NTTドコモ回線を使うDプランの割合について聞かれると、上田氏は「50万件の段階でAプランが28万件、Dプランが22万件」と回答。KDDI(au)回線の契約数がドコモ回線を上回っていることを明かした。

契約者の地域における割合は、関東が一番多く4割弱。関西は3割で、中部が1割ちょっと、その他の地域が残りだという。「中部でCMを打ったところ、認知度が上がって契約者数が増えた。全国でCMを打てば、それだけ契約数も増えるのではないかと期待している」(上田氏)。

各料金プランの契約者数の割合については「500MBプランが10%。1GBが15%、3GBが60%、5GBが10%、10GBが5%。最近の傾向として、20代の方がmineoでも増えてきている。若い世代は5GB、10GBといった大容量プランを契約している」と説明した。

競合のUQ mobileモバイルをどう見る?

2016年から、mineoと同じau回線を利用するUQ mobileモバイルが攻勢を強めていることについて聞かれると「CMもたくさん打たれており、多くの契約者を獲得されていると思う。でもmineoの契約数が落ちたということはなく、直接の影響は出ていない。UQ mobileさんがサービスを宣伝していただくことで、MVNO市場全体の認知度が上がる。また、UQ mobileさんを検討するお客さんは、mineoも比較検討してもらえる」との見方を示した。

iPhoneを出す予定は?

競合するBIGLOBE SIMが「iPhone SE」の取り扱いを発表したことについて聞かれると「iPhoneは人気の端末なので、私たちも何らかの形で扱いたい。それが新品なのか中古なのかは分からないが、幅広に検討を進めている」と回答。

今後、mineoが取り扱う端末はいずれもマルチキャリア対応になるのか、との質問には「できる限りマルチキャリアに対応した端末を採用していきたい。さまざまなメーカーさんと協力しながら、できるだけいい端末を揃えていく」と回答。フィーチャーフォン型の端末の採用については「考えてはいるが、特別なものを作るには数を売らないといけない。ロット数のしばりがあり、まだ踏み切れていない。頭の片隅で考えてはいる」と答えるにとどまった。