利用料金は安くなる?

携帯電話の利用料金の見直しに関して、政府ではタスクフォースを開いて議論を進めている。この件に絡み、記者からもっと低容量のプランも提供した方が良いのでは、と提案された加藤社長は「まだ議論の行方が分からない。ドコモでは昨年、新料金プランを出した。長期利用の方々に喜んでいただける、家族でパケットをシェアしてもらえる、時間を気にせず通話できる、などの仕組みなどを導入した。これまでも、サービスに何が足りないか、ということは常々考えてきた。今後とも、どのようなことがポイントとなるか見極めながら検討を進めていきたい」と回答した。

9月25日に開始した「カケホーダイライト」。より安価に利用できる料金プランだが、加藤社長によれば契約者の伸びは想定内で、収支に与える影響は限定的だという。この理由について聞かれると、同氏は「カケホライトを選んでいるのは、いまのところ新規契約者の約3割にとどまっているので」と説明している。

タスクフォースでは、2年契約の見直しについても議論されている。この件について聞かれると「ドコモでは、色いろなことを考えている。そう遠くない時期に、お話できるのではないか」と話した。

MVNO、スマホの買い換えサイクル

純増に占めるMVNOの比率を聞かれると、「純増の半分くらい、と思っていただければ。いわゆる、格安、というキーワードで、サービスの多様化に寄与してもらっている。今後とも、お客様の選択肢がどう広がるかを見極めて協調、競争していきたい」と回答した。

純増数は伸び、MNPは改善の傾向にある(写真左)。販売数も順調に増加(写真右)

MNP改善の要因について聞かれると、加藤社長は「端末のラインナップで良いものを揃えられた。一方で、不健全なキャッシュバックをしない、という決意をお客様にも理解してもらえている。油断せず、さらにお客様の要望に応えていきたい」と回答。また、総販売数が伸びているが、スマホ、タブレット以外にガラケー、ガラホも伸びているのか、と聞かれると「モジュール系、MVNOも含まれている」と回答した。

利用者はスマホ1台を何か月くらい使っているのか、と聞かれると「買い換えサイクルは少し伸びている。機能、性能の面、新しいスマホの魅力などで、そうなっているのかなと思っている」と回答。具体的には、従来は24か月ほどだったが、ここ最近では29か月~30か月くらいに伸びているという。