仕事の知識を共有し生産性を向上

続いて登壇したEvernote Japanの井上健氏は、社員間で仕事の知識を共有し生産性を向上させるEvernote Businessの特長について紹介した。Evernoteのように急成長している企業にとって、新入社員と仕事の知識を共有することは急務になる。とはいえ個人の仕事とチームの仕事が混在し、オフィス以外でも仕事をする機会が多く、(良い意味で)仕事とプライベートの境目がないなどの理由から、それは通常であれば決して容易なことではない。

登壇しEvernote Businessの機能について紹介するEvernote Japanの井上氏(写真左)

Evernote Businessでは、自分の蓄えた知識を全従業員と共有でき、また会社全体で蓄えた知識に個人的にアクセスできるようになっている。これにより途中で人数を増やしたようなプロジェクトでも、連続性・継続性を保つことができる。

社員間で仕事の知識を共有し、生産性を向上させるのに役立つ(写真左)。退社しても会社の知識は残る、というのも特長

「関連ノート」機能は、資料の作成中にその内容に関連した過去の記録が自動的に参照され表示されるというもの。目的をもって検索しなくても、普段の仕事の中で自然にポップアップが表示されるので、思わぬ気付きにもつながる。

例えば他社とのミーティングに際してメモをとっていると、数年前に同じ会社の人とミーティングをとった情報が表示されるという。これは議事録、オフィスファイル、領収書、契約書のスキャン、手書きメモ、取引先の名刺、調査レポート、To-Doリストなどを一箇所にまとめられるEvernoteならではの強みを最大限に活かしたツールと言える。本来ならタスクごとに違うソフトを使わなければいけないため、知識や資料が散在してしまい、このようなサービスは利用できなかったに違いない。