日本マイクロソフトは1日、記者発表会を開催し、タブレット端末「Surface RT (サーフェス RT)」の国内販売を3月15日より開始することを発表した。価格はSurface RT本体が4万9,800円から。ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ各社の系列店舗などのほか、オンラインのマイクロソフトストアでの取り扱いとなる。ここでは発表会の模様をレポートしつつ、新型タブレット端末「Surface RT」の特徴をまとめていこう。

マイクロソフト製タブレット「Surface RT」

日本への投入が遅れた理由

Surfaceは2012年10月に発売となったマイクロソフト製のタブレット端末である。海外ではWindows RTを搭載した初期モデル「Surface RT」の他、2013年2月にはWindows 8 Proを搭載した「Surface Pro」が発売となっていたが、日本では両モデルともに未発売であった。

日本マイクロソフト樋口社長

日本マイクロソフト横井執行役

日本マイクロソフトの横井執行役によると、発売がこのタイミングになったのは戦略的な順序があったためだという。海外に比べて販売が遅れた理由の一つは、Windows 8やWindowsアプリの充実を図っていたこと、もう一つはオフィス2013の発売を待っていたことである。

しかし、そうはいっても日本における最大の商戦期である3月には間に合わせなければならない。そうした事情を考慮した結果、3月15日という発売日が導き出されたというわけだ。

なお、3月15日に発売となるSurfaceは「Surface RT」のみであり、「Surface Pro」の発売に関しては現時点では未定だという。

Surface RTの特徴

では「Surface RT」と「Surface Pro」はどう違うのか。簡単にいえば、「Surface Pro」がWindows 8 Proを搭載したノートPCと同等のフル機能版なのに対し、「Surface RT」は「ノートPCの機能も一部使えるタブレット」である。そのため、利用可能なアプリはWindows RTに対応したWindowsストアアプリに限定され、通常のソフトウェアをインストールすることはできない。

「Surface RT」のカバーにはタッチカバーとタイプカバーの2種類があり、キーボードも兼ねている。写真はタッチカバー

ただし、今回国内で発売となる「Surface RT」には商用利用が可能なオフィス2013がプリインストールされており、これは海外版にはない大きなメリットの一つだ。

Surfaceのもう一つの大きな特徴は、キーボードにもなる保護カバーだ。感圧式キーボードを備えた薄さ約3mmのタッチカバーが本体と同時に発売される他、打鍵感のあるキーボードを備えた薄さ約6mmのタイプカバーが後日発売となる。保護カバーはマグネットで本体にぴたりと装着することができ、タッチカバーはブラック、ホワイト、シアンブルーの3色、タイプカバーはブラックのみで展開される。

タッチカバーは3色展開