山田社長が「夏モデルでも指折りのハイスペックスマートフォン」とアピールするのが「ARROWS X F-10D」だ。今夏のスマートフォンラインナップでは唯一のクアッドコアCPU「Tegra 3」(1.5GHz)を搭載。12コアのGPUも搭載しており、「高画質の動画再生や複数アプリの同時操作にも強い」モデルだという。

ARROWS X

本体背面

やや厚みのあるデザイン

夏モデル全体の特徴では、スマートフォン全機種で画面の書き換えスピードを、従来の平均25.62fpsから50fps以上に、約2倍の向上を図った。これが速くなることで、画面スクロールなどでより滑らかな表示になるとしており、例えばGALAXY S IIIでは55.86fps、AQUOS PHONE ZETAでは52.16fpsを実現しているそうだ。

画面のフレームレートを約2倍、50fps以上に向上させた

また、電池消費が大きいスマートフォンでは利便性を向上させるため、バッテリ容量を全体で約20%増量し、冬春モデルの平均1,465mAhから20%増量する平均1,740mAhとしたほか、一部端末では急速充電にも対応した。

バッテリ容量を増やし、駆動時間を伸ばした

MEDIAS XやELUGA powerでは、約1時間で80%まで充電できる

コラボレーションモデルでは「ジョジョ」が登場

「コラボレーションのニーズが高く、積極的に展開している」(山田社長)ドコモでは、今回も3機種のコラボレーションモデルを投入する。ファッションブランド「ANTEPRIMA」とコラボレーションした「F-09D ANTEPRIMA」と、マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」とコラボレーションした「L-06D JOJO」、アニメ映画「ヱヴァンゲリヲン」とコラボレーションした「SH-06D NERV」の3機種で、SH-06D NERVは春モデルをベースにしているが、ほかの2機種は夏モデルをベースにした。

春モデルをベースにしたSH-06D NERVを含めて3機種のコラボレーションモデル

特にL-06D JOJOは、作者の荒木飛呂彦氏が監修したデザインで、アイコンや背面デザイン、オリジナルイラスト、サインといったコンテンツを内蔵。ほかにも画面に触れると「波紋」が広がるライブ壁紙、作中に登場する地名「杜王町」のマップに、劇中の事件が起こった場所をプロットしたライブ壁紙などを搭載。

Optimus Vu:をベースにしたL-06D JOJO

オリジナルの壁紙を搭載し、背面にはイラスト、サインも記されている

波紋や鉄球が動かせるライブ壁紙

杜王町のマップに事件のポイントが記されたライブ壁紙。そこで起きた事件も見られる

ほかにも特別編集したカラー版コミック第1~12巻、第3部に登場する「F-MEGA」アプリをプリインストール。撮影時に「スタンド」と合成できるカメラアプリ、ジョジョの名台詞が変換できる予測変換辞書、オリジナルデコメ絵文字なども搭載しているなど、「ジョジョの奇妙な冒険」の世界観を反映している。

同梱のコミック

アイコンデザインも独特

女性に人気のブランドANTEPRIMAとのコラボレーションモデルF-09D ANTEPRIMA