俳優のジャッキー・チェンが21日、都内で出演作100本目となる映画『1911』の来日記者会見に出席した。ジャッキーの来日は、映画『ベストキッド』以来約1年2カ月ぶりとなる。
来日し、記者会見に出席したジャッキー・チェン(右)とゲストとして駆け付けた中川翔子 拡大画像を見る |
3月11日の東日本大震災以降初めての日本に、ジャッキーは「到着して2時間しか経っていないけれど、回復振りを目の当たりにして感動しました」と話し、「日本の強い精神力を実感したし、震災時に全世界が日本を応援したのは日本には強い精神力があるから。それがあるからこそ復興できると信じています。ニッポン、ガンバッテ!」とエールを送った。
同作は、辛亥革命100周年を記念して製作されたジャッキー・チェン出演100作目の歴史巨編。1911年に勃発し中華民国建国のきっかけとなった辛亥革命を率いた、孫文の参謀・黄興(ジャッキー)や名もなき革命戦士たちが、困難な情勢の中で祖国や愛する人々を救うために奮闘する姿を描く。主演のほかジャッキーは総監督を務め、23日から開幕する第24回東京国際映画祭では、特別オープニング作品として上映される。
また会見には、ジャッキーの大ファンで本作では革命戦士の妻役の日本語吹き替えを務めた中川翔子が花束ゲストとして登場し、薔薇100本の花束でジャッキーを祝福。肩を抱かれての写真撮影に「生きていて良かった」を連発する中川は、本作を「全ての枠で活躍したジャッキーの生きた証が刻まれたということは、地球の、宇宙の宝物」と絶賛した。
さらに10年前、母親とともに台湾で偶然ジャッキーに出会い、ご飯をおごってもらったと明かしながら「その日があったからこそ、今まで生きてこられました。不老不死でいてください!」と命の恩人に顔を赤らめながら懇願。そんな興奮気味の中川の願いにジャッキーは「ボク、ガンバル!」と満面の笑みで答えていた。
映画『1911』は11月5日より、丸の内TOEIほかにて全国公開。