日本通信は3日付けで、KDDIの第3世代移動通信(3G)ネットワークを使用したMVNOサービスのためのレイヤー3相互接続について、KDDIとの間で基本合意書を締結したと発表した。同社はKDDIの3Gネットワークを相互接続により使用する初めてのMVNOとなる。

日本通信とKDDIの基本合意書の概要は、レイヤー3接続による相互接続を9月までに実現できるよう両社で協力することと、レイヤー3接続における接続料金の水準は、帯域幅10Mbps 当たりの月額料金は概ね1,250万円、契約者回線当たりの月額基本料は概ね90円とすることとしている。

本件が日本通信の業績に与える影響については、基本合意に基づくKDDIとの相互接続が実現し、ある程度明らかになった時点で公表する予定。

同社は、ユビキタス・ネットワーク社会の到来に向け、現在の移動通信の潮流は異なる周波数や通信方式を組み合せて最も利便性が高い通信手段を瞬時に切り替えて使用することができるマルチ・ネットワーク化に向かっていると認識。MVNOは、このようなマルチ・ネットワーク化を速やかに実現できる事業モデルとして、今後の情報通信の発展に寄与するものと考えている、と説明している。