NTTドコモは1日、FOMA携帯電話の新製品「P906i」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製)および「PRADA Phone by LG(L852i)」(LGエレクトロニクス・ジャパン製)の販売を開始した。これにあわせて東京・有楽町のビックカメラ有楽町店では、NTTドコモ代表取締役副社長の山田隆持氏を招き、発売記念イベントを行った。

5機種が5日連続で発売される906iシリーズ。中央が「P906i」

開店に先立ってあいさつしたビックカメラ代表取締役社長の宮嶋宏幸氏は「905iシリーズは大好評で、売れに売れて(入荷の)数が追いつかないほどだった。905iの発売のときは『大きな起爆剤になってほしい』と話をさせていただいたが、その通り年末商戦を盛り上げてくれた。906iは"オールラウンド動画ケータイ"ということで、905iからさらに新しい機能が追加されていると聞きワクワクしている。新しい機能をわかりやすくご理解いただくため売り場も一新した」と話し、6月に入って本格化する夏商戦で、ドコモの高機能携帯電話が再び売り場の軸となるよう期待を寄せた。

ビックカメラ社長の宮嶋宏幸氏

NTTドコモ副社長の山田隆持氏。5月の取締役会で次期社長就任が内定している

ドコモの山田副社長は、動画サービスへの対応を強化した906iシリーズについては「動画コンテンツの需要は着実に伸びてきており、モバイル動画はドコモの成長のカギのひとつでもある。(動画という新しいサービスの投入で)使うお客様の生活を変えていきたい」、PRADA Phoneについては「優雅なデザインやフォルムが人気で、世界で80万台を売り上げる人気商品。日本ではこのスタイルに加え機能面も充実させた。大ヒットを確信している」とそれぞれコメント。

また、4月に発表した企業改革ビジョン「新ドコモ宣言」、そして企業ロゴの変更を含んだブランディング戦略の大転換についても触れ、「会社始まって以来の変更で、『ドコモは変わるんだ』という決意を表している。何としてもドコモを愛していただき、長く使っていただくべく顧客満足度向上に努めていく」と述べた。

山田副社長もビックカメラの法被を着てくす玉を割った

価格は5万円台後半、PRADA Phoneは96,600円

ビックカメラ有楽町店ではこれまで、携帯電話コーナーのうちドコモの売り場は青を基調にした色で展開していたが、ドコモのロゴ変更にあわせる形で売り場の装飾を変更、5月末までに赤を基調としたものに模様替えした。また8日までは、906iシリーズの試用コーナーを1階入口横に特設する。

一面"ドコモレッド"に変わったビックカメラ有楽町店

906iシリーズから先陣を切る形でこの日発売されたP906iの同店販売価格は、新規契約もしくは同一機種使用期間が12カ月超の機種変更で57,750円(バリューコース)。分割払いの場合、店頭で支払う頭金は3,150円、残りは月々の電話代との合算請求で2,275円×24回払いなどとなる。906iシリーズは今後2日に「SO906i」、3日に「SH906i」、4日に「N906iμ」、5日に「F906i」と5日連続で新機種の発売が続き、価格はN906iμが55,230円(頭金3,150円+2,170円×24回払い)、他3機種はP906iと同じとなっている。

また、PRADA Phoneの価格は、バリューコース同条件で96,600円(頭金33,600円+2,625円×24回払い)。一般販売されるFOMA携帯電話としては断トツの高額機種となった。

店頭に並んだPRADA Phone。10万円に迫る高額機種となった

一方、5月後半ごろから従来機種の905iシリーズでは値下げも行われており、906iシリーズと比べておおむね1万円程度安い価格で販売されていた。