シンプルな機能ながら、快適なホームシアターを実現できる「HDMIコントロール」

他社を圧倒する2万:1という高コントラストを実現し、卓越した高画質・高音質を実現したプラズマテレビをはじめ、他社とは一線を画する高級志向の製品をラインナップしているパイオニア。HDMI対応機器も、高性能なBDプレーヤーやホームシアターシステム、AVアンプなどが数多く揃っている。反面、より多くの人に快適な使い勝手を提供できるレコーダーの発売は今のところ未定。同社の高画質・高音質を活かしたレコーダーの登場にも期待したいところだ。

「HDMIコントロール」はリモコンのボタンで呼び出せるメニュー画面を使って操作するスタンダードなスタイル(写真5-1)。項目はシンプルで、AVアンプやホームシアターシステムを操作できる「AVシステム操作パネル」と、BDプレーヤー用の「再生操作パネル」、テレビとホームシアター機器の音声切り替えなどがある(写真5-2)。少々物足りない部分もあるが、ホームシアターでの映画鑑賞をよく意識しており、AVアンプなどの操作では、入力の切り替えやサラウンドモードの切り替えができ(写真5-3)、プレーヤーの操作では、基本操作のほかDVDソフトなどのメニュー呼び出しも可能だ(写真5-4)。

これらは、少々マニアックに感じる機能でもあるが、本格的なホームシアターを使う人にとってはかなり重宝するものでもある。こうした操作機能の違いも含めて、明確に他社とは異なる位置づけにある。

写真5-1:リモコンの「HDMIコントロール」ボタン

写真5-2:「HDMIコントロール」のメニュー画面

写真5-3:十字キーで操作できる「AVシステム操作パネル」

写真5-4:プレーヤー用の「再生操作パネル」

こんな人におすすめ

ホームシアター志向の強い製品ラインナップということもあり、「HDMIコントロール」の機能に関して言えば、他社に比べるとアピール度は少ない。ただし、同社の高画質・高音質に期待するユーザーにとっては、テレビのリモコンだけで、接続機器を手軽に操作できるという環境は、今までのホームシアターにはなかったもの。気軽にテレビを見るより、高画質なパッケージソフトを高画質・高音質で楽しむ人向けと言える。

主な「HDMIコントロール」対応機器

写真5-5:パイオニア KURO PDP-5010HD 価格72万円

写真5-6:パイオニア BDプレーヤー BDP-LX80 市場価格 22万円前後

写真5-7:パイオニア 5.1chサラウンドシステム HTP-LX70 市場価格 18万円前後