嫌なことから逃げる人の心理とは? 逃げ癖を改善するコツも紹介
仕事で直面した「嫌なこと」から逃げるのは悪いことなのでしょうか? また、嫌なことから逃げる人の特徴や心理とは? 嫌なことから逃げていい判断基準と、頑張ってひと踏ん張りして乗り越える方法を心理カウンセラーの高見綾さんに教えてもらいましょう。
人生において嫌なことはつきものです。困難に当たったときに、逃げてしまってもいいのか、それとも向き合ったほうがいいのか、特に仕事の場合は判断に迷うことがあるのではないでしょうか。
私たちはついつい楽な方向へ逃げたくなってしまうものですが、今回は逃げるべきかどうかの判断基準について考察してみました。
嫌なことを乗り越えるための方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
嫌なことから逃げる人の特徴
嫌なことから逃げてしまう人にはどのような特徴があるのでしょうか。ご自身に当てはまるところはないか、チェックしてみましょう。
(1)やる前から「自分にはできない」と決めつけがち
嫌なことから逃げてしまう人は自分に自信がなく、壁にぶつかるとやる前から「自分にはできない」と決めつけがちなところがあります。
「どうせ無理だ」と諦めてしまうので、「一生懸命頑張って、できるようになろう」とは思えないのです。結果的に、努力することよりも逃げることを選んでしまいます。
(2)言い訳が多い
嫌なことから逃げる人は、言い訳が多いのも特徴です。逃げたい気持ちや失敗を恐れる気持ちを誤魔化して、うやむやにしようとします。
自分が逃げているという自覚はあるので、周りから責められないように「今はタイミングじゃない」「私には向いていない」など、自分を正当化するような言い訳をすることが多いです。
(3)面倒くさがりな性格
嫌なことから逃げる人は、面倒くさがりな性格をしている場合も。嫌なことを面倒に感じて後回しにしたり、向き合いたくなくて目をそらしたりする傾向が見られます。
行動に移すことが億劫になっている場合もありますし、「自分にメリットがないように感じるものはやりたくない」と思っているケースも考えられます。
(4)自分に甘いところがある
嫌なことから逃げる人は、自分に甘いところがあるようです。
壁にぶつかった時に努力して踏ん張れば、成長してさらに大きな成果を手にすることもできます。しかし、嫌なことから逃げる人は、なるべく楽な道を選ぼうとします。
「Aという選択は大変そうだから、Bで良いや」と妥協して甘えてしまうのです。
(5)「本気になれば自分はできる」と思っている
嫌なことから逃げる人は、自分に自信がありません。しかし、心のどこかでは「自分が本気になればできるはずだ」と期待している傾向があります。
それは「今は本気を出していないから、できなくても仕方ない」と、自分を納得させる言い訳にもなっているのです。
▶次のページでは、嫌なことから逃げる原因となる心理を紹介します。
※この記事は2019年11月20日に公開されたものです