知的な大人女子になれる石とは
自分が生まれた月ごとに定められている誕生石。石にはさまざまな石言葉や意味が込められているとパワーストーンガイドの山本奈央さんは言います。今回は、9月の誕生石であるサファイアについて詳しく教えてもらいました!
9月の誕生石はサファイアとラピスラズリといわれていますが、今回はパワーストーンとして有名なサファイアについて紹介させていただきます。
9月の誕生石のサファイアは、「揺るぎない心」を象徴するパワーストーンです。
身に着けることで理性を保ち、冷静な判断ができるようになるといわれています。
経営者に人気が高く、会社などの経営の安定と組織の基盤を作るお手伝いをしてくれるでしょう
誕生石とは
誕生石とは、1月から12月まで、それぞれの月にちなんだ石のこと。
自分の生まれ月に割り当てられた石を身に着けることで幸せを招き、災いから身を守ると伝えられてきました。
それぞれの誕生石には、意味や効果(石の力)があるとされています。深く知るうちに、きっと誕生石に親近感が湧いてくるはずです。
起源・なりたち
誕生石の起源は聖書の時代までさかのぼります。
旧約聖書の「出エジプト記」にあるユダヤ教の祭司の胸当て(ブレスプレート)にはめ込まれた12の宝石を起源とする説や、新約聖書の「ヨハネの黙示録」に記された新エルサレムの城塞の12の土台に飾られた宝石になぞらえているという説があります。
それらが元となり、約1300年前のヨーロッパでは「12種類の石を月替わりで身に着ける」という文化が広がりました。
また、それぞれの月と石が結び付けられるようになったのは18世紀のことで、ポーランドに移住したユダヤの宝石商人が考案したといわれています。
宝石の交易が活発になると、各地で各月の誕生石にばらつきが出るようになってきました。そこで1912年、アメリカ合衆国ミズーリ州にあるカンザスシティーで開催された「米国宝石組合大会」において、現在のように統一されたのです。
流通している誕生石はそれをベースに、いろいろな国の風土・習慣に合わせて若干の修正が加えられています。
日本で誕生石が定められたのは1958年とまだ約60年程度の文化ですが、現代の私達にとってはとても身近なものとなっています。
石言葉とは
「石言葉」とは、それぞれの石にその特質に合った「象徴的な意味」を付けたものです。古来より石には神秘的な力が宿るとして、現代まで伝え続けられてきました。
近年のパワーストーンブームの影響によって生み出されたものも多くありますが、ここではオースドックスな「石言葉」をご紹介します。
誕生石には意味がある
古代から現代に至るまで、石には力があると考えられてきました。それぞれの誕生石には意味や効果があり、生まれ月のパワーストーンを身に着けることで幸運を呼び寄せるといわれています。
9月の誕生石:サファイア
9月の誕生石は、英知と強靭さをもたらす「聖なる石」、サファイアです。
石の特徴
サファイアの鉱物名は「コランダム」といい、ダイヤモンドに次ぐ硬度があります。無色透明なコランダムに鉄(Fe)やチタン(Ti)などの不純物が入り込むことで青く発色するのです。
コランダムは赤色に発色したものをルビー、それ以外の緑・黄・紫・橙・ピンクなどの色味のものをサファイアと呼びます。
さまざまな色をもつサファイアですが、世界中で最も愛されているのは、深く美しいブルーのものであり、産出地や微妙な色具合などによって「コーンフラワーブルー」や「ロイヤルブルー」などの呼び名が付けられています。
名前の由来・歴史・伝説
名前の由来は「青い」という意味のラテン語「sapphirus(サフィルス)」とギリシャ語の「sappheiros(サピロス)」からきています。
サファイアとは昔、特定の石の名前ではなく「青い石」のこと全般を指す言葉でした。また、旧約聖書の時代にはラピスラズリのことをサファイアと呼んでいました。
古代から空を象徴する石だといわれ「天空は、地球を含んだ巨大なサファイアである」という言葉も残されています。
歴代のローマ法王や枢機卿たちは「聖職者の印」としてサファイアのリングを身に着けたといいます。
人々に慈悲を与え、病を癒し、悩みや苦しみから救うことができると信じられていた石なのです。
石言葉
慈愛・誠実・徳望
サファイアが持つ石の力
英知と強靭さをもたらす「聖なる石」サファイア。
身に着けることで、その場の雰囲気に飲み込まれることなく、色欲や不純な気持ちを遠ざけ、理性を保ち、真実を見極めることができるといわれています。
また、感情の起伏を整え、情に流されて誤った判断をしないように目標達成へと導いてくれます。
意見の食い違いに苛立ち、神経が高揚している時こそクールダウンして客観的に物事を捉え、冷静な対応ができるようになるでしょう。
サファイアのお手入れ方法
サファイアのモース硬度(※)は9と高く、比較的扱いやすいパワーストーンといわれています。
※モース硬度とは鉱物の硬さの尺度の一つ。1~10まであり、10がダイヤモンドで1番硬い。
お手入れする際は柔らかい布で優しく拭いて下さい。水晶クラスタ―やセージ、流水、月光浴、クリスタルチューナーなどを用いて定期的に浄化を行うと、よりパワーを発揮してくれますよ。
誕生石はプレゼントにもぴったり
「誠実」を象徴するサファイア。
知的でクールな印象を与える石なので、そんなふうにかっこいい大人女子を目指したい人にぴったりです。
また、結婚23周年は「サファイア婚式」といわれ、揺るぎない心の象徴としてサファイアを贈る人も多いようです。
サファイアを手にされた皆さまに、たくさんの幸せが降り注ぎますように。
(山本奈央/All Aboutパワーストーンガイド)
※画像はイメージです
※この記事は2020年10月28日に公開されたものです