心の優しい女性ほど不倫に走ってしまう……『海街diary』
少女マンガ攻略・解析室室長の和久井香菜子が不倫を扱った少女(女性向け)マンガを毎週1冊ピックアップ! そこに描かれた男女の姿から、不倫の哀しさ恐ろしさを学んでいく連載です。美しく描かれることも多いけど、不倫はダメ、絶対!
こんにちは、少女マンガ攻略・解析室室長の和久井香菜子です。
子どもの頃の「好き」は単純だったなあと思います。
「足が速いから好き」「人気者だから好き」
大人になると、そこに職業とか金のあるなしとか、かなりえげつない条件が加わります。「既婚か未婚か」の見極めもしないと危なくなってきますね。
『逃げるは恥だが役に立つ』の8巻を読んでいて思ったのですが、「終わりを予測できる相手」も敬遠した方がよさそうです。
なんの障害もなく始めた恋だって終わりがくることがあります。あらかじめ不穏な臭いのする恋は始めない方がいいという安全のためのブレーキを利かせることも多そう。
人生、できれば辛い思いはしたくないですよね、別れが予測できる相手とは、それなりの覚悟が必要そうです。
それに、一度始めてしまったら、なかなか後戻りや中断しにくいのが恋というもの。
無邪気に人を好きだの嫌いだの言えるほど、大人は単純じゃないんですよね。
今週の教科書『海街diary』
去年映画化されて一気に知名度が上がりましたね。
「生」や「死」を正面から見つめた名作だと思います。
サチ姉、佳乃、チカは鎌倉に住む三姉妹。
そこに母違いの妹すずが加わり、4人で暮らすことになります。
※この記事は2016年10月22日に公開されたものです