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マリー・アントワネットはフェルゼンと不倫したのか……『ベルサイユのばら』

#少女マンガに学ぶ不倫の実態

少女マンガ攻略・解析室室長の和久井香菜子が不倫を扱った少女(女性向け)マンガを毎週1冊ピックアップ! そこに描かれた男女の姿から、不倫の哀しさ恐ろしさを学んでいく連載です。美しく描かれることも多いけど、不倫はダメ、絶対!

こんにちは、少女マンガ攻略・解析室室長の和久井香菜子です。

六本木の森アーツセンターギャラリーで「マリー・アントワネット展」が開催中ですね(2017年2月26日まで)。
おそらく日本で一番有名な外国人王妃さまじゃないでしょうか。
美しくておしゃれで(まあ船型のカツラとかは常人には理解しがたいものがありますが)薄幸の人。池田理代子さんが「これをマンガにしたら絶対におもしろい!」と編集者の反対を押し切って『ベルサイユのばら』の連載をはじめたのも頷けます。

私もおかげさまでフランス革命についての本を読みあさり、ハプスブルク家やらの周辺についても読み始め、ヨーロッパ史にもそこそこ詳しくなりました。
『ベルサイユのばら』の原作とも言えるシュテファン・ツヴァイクの『マリー・アントワネット』を読むと、彼女が巷で言われているような愚かな女性じゃなかったことがよくわかります。
「パンがないなら、ケーキを食べればいいじゃない」とのたまったという話は、革命時にねつ造された可能性が高いのだとか。フランス人にとって外国人(オーストリア生まれ)だった彼女は、いろんなものを背負って悪者にされてしまったようです。

※この記事は2016年11月12日に公開されたものです

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