清らかな乙女ではなく、実は腹黒い美少女!? 男性経験なしだった樋口一葉の人生
明治時代になると、女性に求められる条件は江戸時代とは一変、若い女性が「よい結婚」をするには処女であることが絶対条件となります。一葉の最初のヒット作は、彼女の死後に出た『樋口一葉全集』ですから、処女という人生の切り札を簡単に捨てようとしたとは思えません。だから24歳で結核で亡くなるまで、一葉は望みを捨てず、処女であり続けた……ようなんですね。
一葉は恋愛小説に興味がありました。作家には、経験が大事ですから、未経験のままオトナの男女の世界を描くことは難しいでしょう。作家として煮え切らないまま、婚活女性としても理想の男性とは結婚はできないという状態から次の一歩を踏み出せず、苦しんでいたと思われます。
※この記事は2015年10月25日に公開されたものです