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ラブレターに赤ペン先生してた!? 男がらみの問題で苦労した「紫式部」の奇特な人生

#歴史にまなぶ 女子の事情

また光源氏のキャラは、父親から「お前が男の子で、家を継いでくれていたらよかった」と言われ続けて育った紫式部自身が「自分が男ならば、こういう風に生きたい!」と思って作った気が筆者にはするのです。そもそも例の道長様が夜に来ちゃったとか書いてる『紫式部日記』では、同僚のぽっちゃり美少女・弁宰相君(べんのさいしょうのきみ)の部屋を覗き、昼寝していた彼女の姿を執拗に観察する紫式部自身の姿が書かれています……。

「顔を見ただけじゃん」と思うのなら、甘い。平安時代の女性は異性同性をとわず、人の視線に顔をみだりに晒すことを恥じらいました。現代的に言えば、「昼寝していて起きたら、紫式部さんにスカートをめくられていた」という感じなんですねぇ。
「面白い小説を書ける人は、その人自身が面白い」というルールはこの頃から確かにあったようです。

(堀江宏樹)

※この記事は2015年10月24日に公開されたものです

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