「古参」とは? 意味と使い方&古参あるあるを紹介
「古参」とは「古くから仕えていること」という意味で、「古参の○○さん」「古参者」などの使い方をします。近年では、アイドルやマンガのファンの間でもよく使われる言葉となりました。本記事では、「古参」の意味や使い方、類語などを解説します。
なんとなく意味を理解できても、自信を持って説明できない言葉である「古参」。
さまざまな場面で見かけるからこそ、きちんと意味を理解しておきたいですよね。
そこで、本記事では「古参」の意味や使い方から、類語や対義語まで解説していきます。
古参とは? 意味と使用シーン
SNSなどよく見かける「古参」がどのような意味なのか、今更聞けない人も多いのでは。
まずは「古参」の意味や使われているシーンなどから、より言葉の理解を深めるための情報を解説していきます。
読み方は「こさん」
古参の読み方は「こさん」です。一方、対義語として用いられる「新参」は「しんざん」と読みます。
「古くから仕えている」ことを表す言葉
「古参」とは「古くから仕えていること」を表しており、実は昔から使われていた言葉。
会社の地位や職業など、何かを長く続けている人に対して使われており、「○○の古参」「古参の○○さん」のように表現します。
何に対しての「古参」なのかを指し示すことで、より分かりやすい文章を作ることができます。
アイドル・アニメ用語として使われる
「古参」の従来の意味から派生して、現代では主にアイドルやアニメなどのファンに対して使われるようにもなっています。
主にファン歴の長さを示す時に用いられ、長くコンテンツに触れていることから、ファンの中でも一目置かれる存在になっている場合も。
「最古参」との違いは?
また、創成期や第1話から好きだったファンのことを「最古参」と呼び、「古参」の中でも区別されています。
「古参」の中にも順列のようなものがあり、長く続いているコンテンツほど使うのが難しい言葉かもしれません。
過度な「古参アピール」は嫌われる要素の1つ
「古参」は、ファンの中で憧れや凄さの象徴であるのと同時に、嫌われる対象にもなり得るという点に注意が必要です。
同じファンの中で優位に立とうとして「古参アピール」をしすぎると、「古参だから偉い」というマウンティングと捉えられて厄介に思われてしまうのです。
そのため、「古参」を使う場合は、自分のことよりも相手のことを褒めたり表したりする時にだけ使うようにして、悪い意味でとられないように気をつけましょう。
「古参」の使い方
「古参」という言葉について理解を深めるために、例文で言葉の使い方を見ていきましょう。
例文
・古参の人たちは、列誘導などを自主的にしていて感心する。
・さすが古参の○○さん、デビュー当時のアルバムを持っているなんてすごい。
・グループ結成時から応援している彼は、まさに最古参だ。
「古参」の類語・言い換え表現
「古参」と同じような意味を表す言葉は他にもあります。
そこで、シーンによって使い分けるためにも、「古参」の類語も一緒に覚えておきましょう。
「古株」:会社などに古くからいる人
会社などで使われることが多い「古株」は、「会社などに古くからいる人」を指して使う言葉です。
基本的な意味は「古参」と同じですが、「古株」は特定の集団の中での年数で比較するので、人事異動などで頻繁に入れ替わる場合があります。
「古参」よりも基準が明確ではないので、「古株」と表現するための基準が分かりづらい点に注意しましょう。
例文
・あの人はこの部署の古株だから、分からないことがあったら質問してみてね。
・古株だからこそ、会社の問題点をきちんと理解している。
「懐古厨」:今を遠回しに否定する人
嫌われるような「古参」に対して、蔑称のように使われている言葉が「懐古厨(かいこちゅう)」。
「昔は良かった」「あの頃は楽しかった」のように、「今はつまらない」と遠回しな表現をする人を意味します。
そのため、そのコンテンツの現在の姿を楽しんでいる人からは嫌われてしまいがちです。
例文
・懐古厨の意見は気にしない方が良い。
・古参だけど、懐古厨にはなりたくない。
「古参」の対義語
最後に、「古参」とは反対の意味を持つ対義語をいくつか紹介します。
へりくだった自己紹介をする時などに使えるように、「古参」と合わせて覚えておきましょう。
「新規」:新しく参加した人
新しく参加した人のことをストレートに表したのが、「新しいことをする」という意味を持つ「新規」。
飲食業界では「新しい客」を表す言葉として使われており、「ご新規さん」のような言い方を聞いたことがあるのでは。
ただ、「新規」といわれると嫌な気持ちになる人も多いため、基本的には自分を指して使いましょう。
例文
・新規の人に優しくすることが、コンテンツの寿命を長くすることにつながる。
・新規でも楽しめるのが、このゲームの良いところだ。
「新参者」:(組織などに)新しく加わった人
漢字からして「古参」の対義語だと分かる「新参」は、「新しく加わったことや人」を表す言葉。
「新参者」は、人に対して使えるように変化した言葉で、新しく部署や仕事に加わった人に対して使います。
ただし、「新参者」の場合も見下したニュアンスに聞こえてしまうため、使うシーンには十分に気をつけましょう。
例文
・この部署の新参者として、一所懸命に頑張ります。
・業界でのキャリアは高いが、会社では新参者です。
推しを長く愛する「古参あるある」
最後に、古参あるあるとしてよく挙げられるものをいくつかご紹介します。
(1)古参アピールをしてしまう
長く推し続けていることを誇りに思っている古参は多いもの。「自分が古参である」とアピールしたくなるのもうなづけます。
「ずっと前から推していた」「有名になる前からずっと好きだった」ことをアピールしたくなってしまうのです。
(2)新規のファンにマウントを取りたがる
古参アピールが過度になると、新規のファンにマウントを取ってしまうこともあるかもしれません。
「最近の若者はなってない」と同じようなニュアンスで、「これだから新規は」とマウントを取る場合もあります。
(3)知識をひけらかしてしまいがち
古参だからこそ、新規のファンが持っていないさまざまな知識を持っています。
「あの時は○○だったんだよね」「そういえば○○って昔はこうだったんだよ」のように、知識をひけらかしてしまいがちなのも古参あるあるの1つとしてよくいわれます。
人や状況に合わせて「古参」を使えるようになろう!
「古参」は「古くからのファン」という意味で使われており、ファン歴などを紹介したり讃えたりする時によく用いられています。
一方で、ファンの中でマウントを取るために使うこともあり、嫌われがちな言葉でもあります。
そのため、「古参」の対象にする人や使う場面に気を配り、周りを不快にさせないような使い方をマスターしましょう。
(kirara)
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※画像はイメージです
※この記事は2021年07月01日に公開されたものです
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