彼氏にするなら「自己肯定感の低い男」がいい理由
不幸な恋愛を避けるためには「本命男を見分けること」が一番大事。この連載では、恋愛コラムニスト・浅田さんが、本命男たちを見抜くコツを紹介します。
お嬢さん。
不幸な恋愛を避けるための、たった一つの冴えたやり方をご存じでしょうか?
それは「本命男を見分ける」こと。
いいですか?
この世には、貴女に「人生は愛と幸せに満ちている」と感じさせてくれる天使や紳士がたくさんいます──今、この画面を見ながら想像したよりもずっと。本連載では、そんな「本命男(本命彼氏にするべき男)」の見抜き方を紹介していきます。
それをどうか心の中にファイルしてください。このきれいな色のファイルが、いつか役に立つ時がくるはずですから。
本日の恋愛ホワイトファイル
「俺なんてさ」
「正直、自信ないんだよね」
「周りの意見とか気にしちゃうんだよね」
分かりますか、この感じ。
この「僕は自己肯定感が低いですよ」という感じ。
正直、女心としてはキュンキュンできないかもしれません。やっぱり男子たるもの堂々と振る舞ってほしいですよね。ぶっちゃけ一目見るだけで「ナシ」と判断してしまいそうでしょう。
しかし、ここで考えてみましょう。
「彼に自信がないこと」と「彼が本命男としてアリかどうか」って、ちょっとだけ別の基準だとは思いませんか? 自信がないイケメンだって、自信がないエリートだっているでしょう。
もし彼の自己肯定感を育てることができたら──。
エクセレント!
お嬢さん。これぞ本命男とのホワイト恋愛なのですよ。
よろしいですか?
男性の価値は「自己肯定感では決まらない」のです。
後から自信をつける(貴女がつけさせる)ことだってできます。この世には、女心はくすぐられなくとも、貴女を幸せにできる「隠れ本命男」もいるのです。
そういう男性って、案外貴重ですよ。
このタイプの特徴とホワイトポイント
ズバリ「自己否定系男子」です。
始めに挙げたように「自分を下げる発言」をするのが特徴です。
シンプルにいえば自信がないわけですね。それが発言にも表れるのです。猫背だったり、声が小さかったりもするでしょう。
しかし、「他者への優しさを秘めている」のもポイントです。自信がないのは「いいなあ。うらやましいなあ」と他人の良さに気付けるということですから。そして他人と比べて、落ち込んでしまうのですね。めっちゃかわいいじゃないですか。
そして、その良さに気付いてあげられる女性が少ないのも特徴です。
みんなスルーするから。ざっくり生物学的にいえば、自信満々の男性にこそ「優秀なオスなんだろうな」と惹かれてしまうのが女性の本能であるとも思います。オスとメスの世界において「自己否定系男子」は弱い生物だと認識されてしまうのです。
ただ、上にも書いたように自信がないだけで、密かに才能溢れる男性かもしれませんし、頭の良い男性かもしれません。また、高収入かもしれませんし、磨けばイケメンになるかもしれません。何より、貴女を全力で幸せにしてくれるかもしれません。
まさに本命男になりえる可能性が潜んでいるのですよ。
このタイプの男性心理
この「自己否定系男子」が、このホワイトポイントを持っている理由はシンプルです。
元々、貴女を幸せにする器量があるということ。ただ、本人が自信なさげな振る舞いをしてしまうことからせっかくのホワイトポイントが隠れてしまっているのですね。
本人は、周りに比べて成果を出せていないことや、女性から相手にされなかった過去や、ちやほやされないことにコンプレックスがあるのかもしれません。そうした過去の積み重ねが、自己否定につながっているのでしょう。
しかし「自己否定系男子」ほど、長期的な恋愛関係に向いているタイプもいません。そもそも競争向きの気質ではないから。穏やかな気質なのですよ。
想像してみてください。そんな彼と恋に落ちた時には、一生をかけて貴女を愛してくれることでしょう。浮気や不倫なんて、どこの世界の話ですかという感じで──最高ですよね。
まさに本命男とのホワイト恋愛です。
このタイプの見分け方と攻略法
この本命男を見抜くコツを紹介します。
とにかく発言内容をチェックしてください。自分を卑下するようなセリフがあるかどうか。
もし見つけたら、彼の良いところを探すこと。性格や、仕事ぶり、ちょっとした仕草でも構いません。
そして「でも〜なところすごい尊敬するよ」とストレートにぶつけるのをおすすめします。褒められ慣れていないので心にグッサリ刺さるでしょう。さらにライバルが少ない傾向にあるので、焦らずにアプローチできるのも特徴です。
こちらからデートに誘うくらいでOKです。何せ相手は奥手ですから。
女性の本能は「興味なし。もっと自信に溢れた男性を選びましょう!」と、ささやきかけるかもしれません。しかし本能だけでなく、理性も持ち合わせているのが人間です。
第一印象から、もう一步相手を知ろうとしてみるのって、すごく大事なことかもしれませんよ。思わぬ隠れ本命男が見つかるかもしれません。
お嬢さん。
その男、育てたら良い男になるんじゃない?
(文:浅田さん@恋愛を語る奇術師、イラスト:ますだみく)
※この記事は2020年05月23日に公開されたものです