努力が無駄に。気持ちを立て直す「たった一つの方法」
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回のお仕事ハックは、課題解決バラエティ番組『ひらめけ!ふかわ会議室』に寄せられた「偉い人の一声で、やっていたことが無駄になる」とのお悩みに、ライターのトイアンナさんがアドバイス。
偉い人の一声で、やっていたことが無駄になった
仕事でとある大きなプロジェクトを動かしていましたが、ローンチまであと少しのところで、偉い人の一声でそのプロジェクトが突然終了になり、全てが無に帰してしまいました……。
会社員だし、こんなこともあるよねと思いながらも、かなり頑張ってきたので、割り切れない自分がいます。この気持ちとどう向き合えばいいのか、教えてください。
こんにちは、トイアンナです。お上の一声で吹き飛ぶお仕事、やりきれないですよね……!
偉い人も、せめて心を尽くして理由を説明してくれればいいのに、と思いつつ、モヤモヤを抱えて帰路につくしかないのが、我々下々の人間でございます。
プロジェクト凍結の理由は大半が「お金不足」
さて、私は平社員として涙を飲んだこともありますが、逆に経営者側としてプロジェクトを打ち切る側に立ったこともあります。そして、そういう時の理由は大体「コストが見合わないから」でした。
サービスの仕様を変えないと売れなさそうだけど、開発費にこれ以上お金を割けないぞ、とか。商品を売るには、想定していたよりも広告宣伝費がかかりそう、とか。思ったより発売後の維持費が高そうだぞ、とか。
自社のお財布を見て、ちょっと心もとないな。と判断したときは、プロジェクトを泣く泣く凍結させます。
そうしないと、会社が破綻してしまうからですね。会社全体のお財布を見ているのは偉い人しかいないので、現場の人間にはモヤモヤする結果となるわけです。ましてや金欠なのは、その担当者のせいじゃないですしね……。
景気が良くなったらプロジェクトを再始動させよう
でも、ここには希望が残っているんです。凍結したプロジェクトは「金さえあれば、またやりたい」と偉い人も思っている可能性が高い、という希望です。
おそらく、相談者さんのプロジェクトが止まってしまったのは「今年の金欠」が原因です。ということは、そのプロジェクトも「会社が儲かってたまらんぜ!」という時には、再開できる可能性が高くなります。
今回凍結されたからといって、泣き寝入りするのは早計かもしれません。
まずは「見てろよ。このプロジェクト、いつか凍土から掘り出してやるからな」と、心の南極に記録を一度埋めておきましょう。心だけじゃなく、会社の外付けハードディスクか、クラウドにバックアップしておくといいですね。
そして偉い人が、凍結したことなんてすっかり忘れたであろう好景気に、再提案してやるのです。
プロジェクトの凍結がショックで転職される方って、結構います。でもそれって実は、もったいない決断かもしれません。
あなたのプロジェクトって、数年後だったら世に出せるんじゃないでしょうか。石の上にも三年とは、こういう時の言葉かもしれませんね。
いつかマイナビウーマンに「あの時の案件、世に出たんで見てください!」とお便りが届くのを、楽しみにお待ちしていますよ。
Point.
・プロジェクト凍結の主な理由は「資金不足」
・好景気であれば資金繰りが改善された時、プロジェクトを再開できる可能性もある
・石の上にも三年。いつかの好景気のためデータをバックアップしておくべし
(文:トイアンナ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2020年11月13日に公開されたものです