嫉妬とやきもちの違いとは? モヤモヤした気持ちが生まれる理由と対処法
この感情は嫉妬? やきもち? そもそもこの2つの感情の違いとは何なのでしょうか。嫉妬とやきもちの意味や対処法について恋愛コラムニストのウイケンタさんに解説してもらいます。
好きな人や恋人ができるとそれまであまり感じなかった感情を抱くようになります。
その代表的なものが「嫉妬」と「やきもち」です。きっと誰もが何度か抱いたことのあるものではないでしょうか。
非常に身近な感情で、両方ともよく聞く言葉ですがその違いや対処法は少し曖昧です。
今回は、恋愛において厄介な気持ちを表す「嫉妬」と「やきもち」について解説します。
嫉妬とやきもちの違いとは
まず、「嫉妬」と「やきもち」の違いについてです。
言葉の響きや字面だけを見ると「嫉妬=陰険」「やきもち=かわいい」という印象を受ける方もいらっしゃると思います。
また、「やきもち」がより強くなった感情が「嫉妬」ではないかとも感じますよね。
どちらも心の中にモヤモヤとした気持ちが湧いてくるという点は一緒なのですが、この2つは感情を抱く対象に違いがあります。
まず「嫉妬」は、自分より優れているものや恵まれているものに対して、うらやみねたむ気持ちのことを指しています。これは性別や関係性を問わず生じる感情です。
一方、「やきもち」は好きな人の好意や関心がもしかしたら自分ではなく、他の人に向けられているのではないか? という不安を感じ、寂しさや怒りに似た感情が出てくる状態を指します。
つまり、「嫉妬」はあらゆる人間関係において生じる感情であるのに対し、「やきもち」は好意を持った相手に対して抱く感情といえるでしょう。
今回は、恋愛における「嫉妬」と「やきもち」について詳しく解説していきます。
嫉妬ややきもちを焼くのはどんな時?
では、どんな時に嫉妬したりやきもちを焼いたりするのでしょうか。
まずは嫉妬ややきもちの感情を抱きやすい場面を紹介します。
・彼がSNSでモデルやグラビアアイドルに対して「いいね」をしていることが発覚した時
・彼の職場にかわいくて、頭のいい女性がたくさんいることを知った時
・彼の元カノが自分よりも若く、スタイルが良いことを知った時
嫉妬は好きな人の周囲をうらやむ時に抱く
上記のシーンで彼自身ではなく彼の周囲にいる女性に対して、うらやむ気持ちやねたむ感情が湧く場合、それは「嫉妬」であることが多いです。
好意が自分以外に向いていることに不安を感じる場合はやきもち
一方、彼がアイドルや元カノなどについて話す時、彼の気持ちが自分以外の女性に向いているのではないかと不安に感じる場合は「やきもち」であることが多いでしょう。
このようにモヤモヤとした感情の対象が、好きな人なのか、その周囲なのかで嫉妬かやきもちかをジャッジできます。
どうして嫉妬ややきもちを焼いてしてしまうの?
人はなぜ嫉妬ややきもちを焼いてしまうのでしょうか。考えられる理由を解説していきます。
嫉妬する理由:自分に自信がないから
彼の周りの人間に対して嫉妬をしてしまうのは、自己評価や自己肯定感の低さが原因だといえるでしょう。
好きな人の周囲の異性や元恋人と比較して、自分の魅力や存在価値に劣等感を感じ、嫉妬してしまうのです。
やきもちを焼く理由:独占欲から
やきもちの根底には独占欲があります。
好きな人や恋人に対して、独り占めしたい、自分だけを見てほしいという欲求は、時に尽きることなく湧き出てしまうものでしょう。
この欲がやきもちに変化していくのです。
嫉妬ややきもちを焼いてしまったらどうすればいい?
好きな人や恋人に対してモヤモヤとした感情を抱いてしまったら、まずはその感情が嫉妬なのかやきもちなのかを明確にする必要があります。
なぜなら、対処法が違うからです。それぞれの解消方法について紹介していきます。
嫉妬への対処法:自己評価や自己肯定感を高める
嫉妬は、自分より優れているものや恵まれているものに対して、うらやみねたむ気持ちです。
この感情を解消するには、自己評価や自己肯定感を高めていく必要があるので、難易度高めといえるでしょう。
また、嫉妬心は簡単に収拾がつかない感情なので、扱いを間違うと憎悪に変化してしまう可能性もあり、少々厄介です。
よく「好きすぎて嫉妬してしまう」と愛情を盾に、己の嫉妬を容認しようとする人がいますが、これは何の解決にもなりません。
いつか感情まかせに好きな相手を支配したり、嫉妬心をあおるようなことをしたりして、お互いが傷付くだけの不毛な関係になってしまう可能性すらあります。
簡単なことではありませんが、まずはモヤモヤした気持ちを受け入れ、自分のことを認めてあげることが解決への第一歩となるでしょう。
やきもちへの対処法:相手に正直に伝える
一方、やきもちの解消の特効薬は、「相手の気持ちが自分だけに向いている」というのを確認し、安心することです。
つまり、自分自身の中で折り合いをつけることはできず、相手の協力が不可欠だといえます。
何はともあれまずは相手にやきもちを焼いたことを正直に伝えるといいでしょう。
何に対してやきもちを焼いたのか? この説明を恋人にできるかどうかで2人の今後の関係は大きく変わっていくはずです。
恥ずかしくて言えないとか、プライドが邪魔して言えないとか、そういった弊害はあると思いますが、放置していても解決しません。
何度やきもちを焼いてしまっても、相手にそのことを伝え、理解してもらう。この繰り返しができれば徐々にモヤモヤした感情は生じなくなるはずです。
相手も自分の好きな人がやきもちを焼いていると知れば対処してくれるでしょう。まずは勇気を出して伝えてみてください。
嫉妬ややきもちとうまく付き合おう
嫉妬もやきもちは恋愛にはつきものです。何歳になっても、どんなに経験値を積んでもこれらの感情を無くすことは難しいでしょう。
だからこそ「絶対に湧いてくる感情」として捉え、上手に扱っていくことが唯一の方法といえます。
時に自分の弱い部分と向き合い、それを相手に伝えるのには勇気がいりますが、うまく付き合っていきましょう。
(ウイケンタ)
※画像はイメージです
※この記事は2023年05月23日に公開されたものです