「口だけの人」の特徴・心理とは? 口先だけになる原因と対処法5つ

口だけの人とは、発言に対して行動が伴わない人のこと。いつも口先だけな人には、共通する特徴があります。この記事では、口だけの人の特徴を友達・恋愛・職場・家庭編に分けて解説。併せて、対処法を紹介します。

「あの人はいつも口ばっかりでイマイチ信用できない」なんて、職場や友人関係で、口だけの人に振り回された経験はありませんか?

この記事では、口だけの人の特徴と対処法について解説します。

口だけの人の特徴とは

「口だけの人」とは、言っていることに対して行動が伴わない人や、言葉巧みで調子の良いことばかり言う人などを指す言葉です。

言葉と行動に差があるため周りは何を信じたら良いのか分からず、振り回されたり、不信感を持ったりします。

ここでは、「口だけの人」の特徴を友達編・恋愛編・職場編・家庭編に分けて見ていきましょう。

口だけの人の特徴【友達編】

友達との会話の締めや別れ際に、何を言っていいか分からなくなって「今度飲みに行こうよ!」なんて言ってしまうこと、誰にでもあるのではないでしょうか。

しかしこうした軽い気持ちでの発言を何度も繰り返していると「口だけの人」認定をされてしまいがちです。

また、旅行や遊びの予定に誘われて「行きたい! また予定確認してみるね」なんて言って内心「めんどくさ……」と予定の確認を後回しにした結果、口だけで終わってしまう。なんてことも。

嫌なことをしっかり断れなかったり、つい良い人を装ってしまったりする八方美人タイプによくある発言です。

口だけの人の特徴【恋愛編】

例えば恋愛では、相手への好意がないのにはっきりと断れず、「今度は○○に行きたいね」なんて口先だけのことを言ってしまうような人がそれに当たります。

ひどい場合は、「好きだよ」「俺には○○ちゃんしかいないから」と言っておきつつ他の相手とも連絡を取り合っているなど、口先だけ良いことを言うタイプの人も。

多くの人が、「好き」という言葉は本当に好きな人にだけ言う愛情表現だと考えています。そんな言葉を軽々しく口にしてしまうと、相手の人生を振り回す原因になりかねません。

口だけの人の特徴【職場編】

職場では、自分の働きが評価やお給料につながります。そのため、良い顔をしたいと思ってしまうのは仕方のないこと。

とはいえ「あ、それ私やっておきますよ!」「あとで確認します」なんて大口を叩いて結局やらない……なんて行為は、口だけの人認定をされてしまいます。

自分の発言に責任を持つのも仕事のうちです。

口だけの人の特徴【家庭編】

恋人や家族と暮らしている人は、家庭内でも口だけの人になっていないか注意が必要です。

例えば、家事や育児に対して「洗い物あとでやっとくよ」「子どものことは2人で協力しよう」なんて言いつつ、結局は口だけで終わってしまう……など。

いくら家族でも、「やる」と言ったことはやるのが礼儀。少しの気遣いが、家族やパートナーとしての信頼につながるのです。

口先だけで終わる男女の心理・原因

では、いつも口先だけで終わってしまう男女の心理にはどのようなものがあるのでしょうか。「口だけの人」になる原因を紹介します。

(1)深く考えずに発言をする

口だけの人は、きちんと物事を考えず、反射的に言葉を口に出す傾向にあります。

発言する前によく考えることをしないので、実際にやってみるとできなかったり、途中で面倒くさくなって挫折したりする場合も。

(2)八方美人・見栄っ張り

周りの人に良く思われたい、頼み事を断れないなど、周囲の目を気にして発言するタイプも、口だけになってしまうことがあります。

言ったことを行動に移せば良いのですが、断念してしまうこともしばしば。その場が盛り上がれば良いと、勢いで何でも言葉に出してしまうことがあるからです。後でバツの悪い思いをするのは自分なのですが、つい現実に向き合うことを避けてしまうのでしょう。

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(3)ビックマウス

夢見がちな人や、高い理想を掲げることが好きなタイプも、結局口だけで終わってしまうことがあります。夢や理想を実現するためにやるべきことが明確ではないのにも関わらず、とりあえず大きなことを言って格好をつけてしまうのです。

とはいえ、口に出さない限り夢や理想が実現することはありません。「ビックマウス=悪だ」という考え方は短絡的ですが、口に出すならばそれに向かって努力をする姿を見せる必要がありそうです。

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(4)約束を守らなくても平気

自分の発言に対する責任の意識が薄い人もいます。「前はこう言ったけれど、状況が変わったから仕方ないだろう」と考えているのでしょう。

「これくらいたいしたことはない」「みんな締め切りくらい破っているだろう」など、約束に対する意識が低いと、口だけになってしまうことがあります。

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▶次のページでは、口だけの人への対処法を5つご紹介します。

口だけの人への対処法5つ

口だけの人が身近にいると、ストレスを感じたり、振り回されたりして、何かと困ることも多いでしょう。

このような人とはどう付き合うのが良いのでしょうか? ここでは、口だけの人への対処法を、5つのポイントで解説します。

(1)なるべく関わらない

可能ならば、口だけの人とは関わらないのが一番です。一緒にいるだけで小さなストレスがたまっていきますし、その人の尻ぬぐいができないと、自分自身の評価を落とすことにもなるかもしれません。

相手の言葉を真に受けず、受け流すようにするのも良いでしょう。

(2)記録に残す

職場などのように、関わりを避けられない場合もあるでしょう。発言に対する責任意識が薄い人は、状況が悪くなると「そんなこと言っていない」「誤解だ」と言い訳をする場合があります。

言った・言わないの争いを避けるためにも、メールやLINEなどで記録を残すのも1つの手。また、解釈が分かれてしまいそうだと感じた時は、どのような意味なのかがはっきりするまでやりとりを重ね、後で言い訳をされないように準備しましょう。

(3)具体的な話まで詰める

こちらが相手をサポートしながら、あいまいなことを具体的に詰めていくのもアリです。例えば、「月末までに10本の原稿を仕上げる」という発言に対しては、「じゃあ今週末までには何本やる?」と具体的な数字を決めておきましょう。

少し手間はかかりますが、結果が出ないよりはマシ。口だけにならない方法を一緒に実践するのです。

(4)こまめに進捗を確認する

口だけの人にとって、言ったことを覚えていなかったりするのは日常茶飯事。決めた約束事や仕事の指示について、メモすら取っていない可能性もあります。

周りができる対処法は、相手にメモするように促すことや、進捗状況を定期的に確認して、必要なアドバイスや手助けをすることです。

(5)褒めてやる気を高める

見栄っ張りなのに途中で飽きてしまう人には、定期的にモチベーションを高めてあげるのも良いでしょう。

「あなたにしかできない」「すてきな出来栄えですね」など、相手の承認欲求を満たして、投げ出さないように見守ります。

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口だけの人の末路

口だけの人は、少なからず人を裏切っています。たとえ小さなことでも積もり積もれば、信頼もすっかりなくなりますよね。仕事で結果が出なかったり、周囲の人から不信感を買ったりして、周りから人が離れていくかもしれません。

人から認められることもないので、プライドが傷つき、承認欲求も満たされずに苦しくなっていくことでしょう。

しかし、誰しも思ったように行動できない時があります。つい手を抜いてしまったり、適当なことを言ってしまったりすることもあるでしょう。

人間関係の基礎は信頼です。無理だと思った時は早めに相談をするなど、誠意を持って対応すれば、たとえできないことがあっても信頼は築かれていくはず。口だけになってしまわないように、気をつけましょう。

(井口 藍)

※画像はイメージです

※この記事は2023年03月17日に公開されたものです

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