おとなしい人の心理とは? 特徴や恋愛傾向、魅力も紹介
おとなしい人は心理が読めず苦手……。そう感じている人はいませんか? 実はおとなしい人には魅力もあるんです。本記事では、大人しい人の心理や特徴、恋愛傾向を紹介。また、人気の理由やアプローチ方法も解説します。
おとなしい人はあまり自己主張をしない傾向にあるため、何を考えているのか読めない場合があります。
そのため、「おとなしいあの人のことが気になっているけど、どうアプローチすれば良いんだろう?」と悩んでいる人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、おとなしい人の心理や特徴、恋愛傾向を紹介します。また、おとなしい人にアプローチする時のコツも解説しているので、参考にしてみてください。
そもそも「おとなしい(大人しい)」の意味とは?
まずは、「おとなしい」の意味を復習しましょう。
「おとなしい」という言葉を辞書で調べると、以下のように記載されています。
おとな‐し・い【大‐人しい】
[形][文]おとな・し[シク]《「おとな(大人)」の形容詞化で、大人らしいが原義》1 性質や態度などが穏やかで従順なさま。「内気で―・い子」「―・く従う」
2 騒いだりしないで、静かなさま。比喩的にも用いる。「もう少し―・くしていなさい」「健康なときは―・い細菌も体調を崩すと活発に活動を始める」
3 色・柄などが落ち着いた感じがするさま。また、大胆さがあまり感じられないさま。「―・い色合い」「―・い着こなし」
4 他と比べて際だったところがないさま。抑制しているように感じられるさま。「―・い試合運び」「性能テストでは―・い数値が並ぶが、実際使ったときの感じは数値以上だ」
5 大人びている。大人っぽい。「年のほどよりはいと―・しく」〈紫式部日記〉
6 思慮分別のある年長者らしい。主だっている。「―・しき侍 (さぶらひ) どもをば、太政大臣、左大臣、大納言になし」〈保元・中〉
[派生]おとなしげ[形動]おとなしさ[名]
(『デジタル大辞泉』小学館)
「おとなしい人」という時の「おとなしい」は、1や2の意味で使われることが多いようです。
つまり「おとなしい人」とは、「静かで従順な様子の人」であるといえます。
おとなしい人の心理
「おとなしい」の意味を確認したところで、おとなしい人の心理を見ていきましょう。
(1)なかなか心を開けない
なかなか相手に心を開けないことが原因で、おとなしくなってしまう人がいます。
緊張していたり、警戒していたりすると、自分をさらけ出しにくいもの。
本心では「相手と親しくなりたい」と思っていても、いざ相手を前にすると緊張が勝ってしまい、フランクに接することが難しくなるのかもしれません。
また、対人関係のトラウマがあるせいで強い警戒心を持っている場合も、相手に心を開けずおとなしくなる人がいるようです。
(2)自分に自信がない
おとなしい人の中には、自分に自信がない人もいます。
「こんなこと言ったらおかしいって思われるかな」「私は人に意見を言える立場ではないし……」という気持ちが強く、自分の意見をあまり主張しません。
そのため、周りにおとなしい印象を与えるのでしょう。
(3)周囲から注目されることが苦手
周囲から注目されることが苦手で、おとなしく振る舞っている人もいます。
このような人は、周囲の人を引っ張るリーダー的な役割よりも、サポート役の方が得意な傾向にあります。周囲から注目されるような目立つ役割は苦手で、なるべく避けたいと思っているでしょう。
また、人から見られていると緊張してしまい、うまく発言や行動ができなくなることもあるようです。
そのため、注目されないようにおとなしくしているのだと考えられます。
(4)相手の気持ちを考えすぎてしまう
おとなしい人の中には、相手の気持ちを考えすぎてしまう人もいます。
このような人は、相手のちょっとした態度や言葉の変化に敏感で、「もしかしたら怒らせたかな」「機嫌を損ねてしまったかもしれない」とすぐ気にする傾向があります。
「自分の言動のせいで相手を不快な気分にさせたくない」という気持ちが強く慎重になりすぎるあまり、おとなしくなってしまうのかもしれません。
おとなしい人の特徴
ここからは、おとなしい人の特徴を紹介します。
(1)目立つ行動をしない
おとなしい人の特徴として集団の中で目立つ行動をしないということが挙げられます。
前述したように、おとなしい人の中には、周囲からなるべく注目されたくない人がいます。
そのような人は、なるべく目立たないように行動していることが多いでしょう。例えば、積極的に意見を述べたり、自分からリーダーを買って出たりすることはあまりないようです。
(2)断るのが苦手な性格
おとなしい人の中には、断るのが苦手な人もいます。
特に、「相手の機嫌を損ねるかもしれない」「嫌われるかもしれない」という不安が強くておとなしくなっているタイプの人は、この傾向が強いようです。
そのため、本当は嫌なのにはっきり言えず、つい仕事を引き受けてしまうこともあるでしょう。
(3)相談を持ち掛けられやすい
おとなしい人の特徴として、相談を持ち掛けられやすいということが挙げられます。
人に言いにくい悩みは、なるべく口が堅い相手に相談したいと思うもの。
おとなしい人は、いつも静かで口が堅いイメージを持たれやすいからか、相談を持ち掛けられることが多いようです。
また、基本的に穏やかなので、なおさら周囲から「相談しやすい」という印象を持たれるのかもしれません。
(4)聞き役に回ることが多い
会話中、聞き役に回ることが多いのもおとなしい人の特徴といえます。
基本的に静かで一方的にしゃべることが少ないので、「どちらかというと相手にしゃべってもらう方が好き」と考えている人もいるようです。
そのため、周囲から「聞き上手」と思われることもあるでしょう。
(5)もめ事が苦手
おとなしい人には、もめ事が苦手という特徴もあります。
いつも穏やかな傾向があるため、「他の人とぶつかることは性に合わない」と考えているようです。
自分がもめ事に引きずりこまれることはもちろん、「誰かが争っている様子を見ることも苦手」という人もいるでしょう。
相手と意見がぶつかりそうな時は、自分の考えを主張せず相手に同意して、もめるのを回避しようとすることもあるかもしれません。
▶次のページでは、おとなしい人の恋愛傾向と魅力を紹介します。
おとなしい人の恋愛傾向
おとなしい人に対して、「穏やかな恋愛ができそう」と感じる人は一定数います。「おとなしい人がタイプ」という人もいるでしょう。
では、おとなしい人にはどのような恋愛傾向があるのでしょうか? 考えられるものを以下に紹介します。
(1)心を開くと別人のようになることがある
緊張していたり警戒していたりするせいでおとなしくなっている人は、相手に心を開くと、別人のようになる場合もあります。
「この人は私を受け入れてくれる」と確信できた相手には、普段抑えている積極的な面を見せられるようになるのかもしれません。
例えば、自分から積極的に話すようになったり、ひんぱんに甘えたりするようになる人もいるようです。
(2)好きな人が近づくと緊張した様子を見せる
おとなしい人は、好きな相手が近づいてきたり話し掛けてきたりすると、緊張した様子を見せることがあります。
普段目立たないように行動している人も多いので、「自分に関心を持たれている」という状況に、照れを感じてしまうのでしょう。
緊張して顔が赤くなったり、動きがぎこちなくなったりする人もいるようです。
また、ただでさえおとなしいのに、ドキドキしてうまく話せなくなることでさらにおとなしくなってしまう可能性があります。
(3)自分からアプローチすることが苦手
おとなしい人は、目立つことが苦手だったり相手の気持ちを考えすぎたりする傾向があります。
そのため、好きな人ができても自分からアプローチすることが苦手なようです。
「アプローチをして目立ちたくない」「相手から迷惑に思われるかもしれない」などと考えてしまい、なかなか行動できないのでしょう。
おとなしい人の魅力
おとなしい人に魅力を感じる人は少なくないようです。それはなぜなのでしょうか。人気の理由を解説します。
(1)一緒にいると穏やかな気持ちになれる
気分は一緒にいる人から影響を受けるもの。おとなしい人と一緒にいると、穏やかな気持ちになりやすいと考えられます。
例えば、イライラしている時でも冷静になれたり、落ち込んでいる時にほっとできたり。そんな相手には好感を持ちますよね。
また、おとなしい人に対して「この人となら落ち着いた恋愛ができそうだ」と感じてひかれる人もいるようです。
(2)話を聞いてくれる
自分の話を聞いてくれる相手には、いつの間にか心を開いてしまうもの。
おとなしい人は、聞き役に回ることが多めです。そのため、いろいろな人から「この人は話を聞いてくれる」と好感を持たれている可能性があります。
(3)ギャップがある
おとなしい人は、心を開いていない相手の前ではひたすらおとなしいものの、信頼した相手の前では別人のような一面を見せることがあります。
例えば、普段はおとなしいのに仲が良い人の前では冗談を言ったり、悪ふざけをしたり。そんなギャップに魅力を感じる人は多いでしょう。
▶次のページでは、おとなしい人にアプローチするコツを紹介します。
おとなしい人にアプローチするコツ
もしおとなしい人を好きになったら、どうアプローチすれば良いのでしょうか? そのコツを、以下に紹介します。
(1)相手のペースに合わせて会話を楽しむ
前述したように、おとなしい人の中には話し手よりも聞き手に回る方が得意な人がいます。
このような人は、自分が中心となって話すことに慣れていないため、話題を振られてもすぐ言葉が出てこない場合も。
そのため、おとなしい人の話を引き出そうとしても、思うように反応が得られず、もどかしく感じることがあるかもしれません。
しかし、ここで焦って「この話には興味なかった?」「私と話すのは嫌?」などと言うと、おとなしい人にプレッシャーを与えてしまう可能性があります。
そうならないように、相手のペースに合わせて会話を楽しむことを心掛けてみてください。おとなしい人が言葉に詰まっても急かさず、ゆったりと会話を楽しみましょう。
また、好きな食べ物やアーティストなど簡単な会話から2人の共通点を探すことで、しゃべるのが苦手なおとなしい人でも返答しやすくなると考えられます。
(2)穏やかに接する
おとなしい人にいきなりハイテンションで話し掛けると、「この人とはテンションが合わないな……」と思われてしまう恐れがあります。
特に信頼関係がまだできていないうちに「相性が良くなさそうだ」と思われると、距離を置かれてしまい、仲良くなるのが難しくなる可能性も。
そのため、おとなしい人にはなるべく穏やかな態度で接するよう心掛けましょう。
(3)ゆっくりと距離を縮める
警戒心の強さ故、おとなしくなってしまう人もいます。
そのような人と急速に距離を縮めようとグイグイアプローチすると、警戒されて距離を置かれる可能性があります。
そのため、おとなしい人にアプローチする時は、ゆっくりと距離を縮めることも重要です。
まずは顔を合わせたらあいさつをする、それに慣れたら雑談をする、といったように少しずつ関係を深めていきましょう。
おとなしい人とは焦らず距離を縮めよう
おとなしい人に対して「落ち着いた恋愛ができそう」「穏やかに愛情を育めそう」などと感じ、好意を抱く人はいるでしょう。
しかし、おとなしい人の中には人としゃべるのが苦手な人もいるため、距離を縮めるのが難しい場合も。
この記事で紹介したコツを参考に、少しずつ仲を深めていきましょう。
(Shion)
※画像はイメージです
※この記事は2022年03月29日に公開されたものです