好きな人への依存をやめたい! 原因と対処法
好きな人のことが頭から離れず、感情的に振り回されてしまうのはつらいものですよね。そんなふうに依存するのをやめたいと思っている人もいるでしょう。
今回は、そもそも好きな人への依存状態とはどういったことを指すのか、また依存してしまう原因について詳しく解説します。
依存をやめたい時の対処法についても紹介するので、参考にしてみてください。
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好きな人へ依存している状態とは?
そもそも好きな人へ依存している状態とはどういったことを言うのでしょうか。自分に当てはまるかどうか見ていきましょう。
その人がいないと生きていけない状態
好きな人に依存している時は、寂しさや不安感などから、その人がいないと生きていけないような感覚になる状態。
相手に必要とされ、愛されていると思える間は満たされますが、少しでも放っておかれると不安になりネガティブな影響が出てきてしまいます。
例えば、好きな人に会えていない時に「今って、何してるんだろう?」と相手の行動が四六時中気になったり。返事が少しでも遅いと「嫌われてしまったのかな?」「もしかして浮気してる?」と疑心暗鬼になって相手を責めたくなったりすることもあるでしょう。
友達との約束や仕事の都合よりも、好きな人との予定を優先し、束縛したくなるケースもあります。
相手に嫌われたくなくて、言いたいことが言えなくなってしまう人もいるでしょう。
実は心に余裕がない「自分優先」の状態
依存している時は心に余裕がないので、とにかく自分の欲求を満たそうと相手に求めてばかりになります。
相手からすると、自分をコントロールされる感覚や奪われるような感覚がするため、精神的に疲弊して、関係がうまくいかなくなってしまうことが多いです。
うまくいく恋愛には、それぞれが精神的に自立していて、心に余裕がある状態であることが重要。お互いの時間を大切に尊重しながら、思いやり合えるのが特徴です。
好きな人へ依存してしまう原因
依存すると関係がうまくいかなくなってしまうケースが多いと分かりましたが、人はなぜ依存してしまうのでしょうか。その原因を詳しく見ていきましょう。
(1)自分に自信がない
自分に自信がなく、価値があると思えていないことで、他者から「好かれている自分」に価値を見出そうとします。
相手から欲しい答えや好意が返ってこなくなると、価値のない自分に戻ってしまうように感じるため、不安でいてもたってもいられなくなります。自信がない分だけ、好きな人の気持ちをつなぎとめておくために必死になってしまうのです。
(2)心を開ける人が他にいない
自分の居場所がどこにもないような感覚があったり、安心して話せる人が他にいなかったりする場合、好きな人に依存してしまうことがあります。
「この人なら、私の気持ちを分かってくれるはず」と思うと、今まで抑え込んできたさまざまな欲求が溢れてしまうのです。
日頃、我慢しがちなタイプの人がなりやすい傾向にあります。
(3)恋愛以外に楽しみがない
仕事や趣味など、恋愛以外に楽しみがないと、好きな人へ依存しがちになります。
「この人がいなくなったら、私には何もなくなってしまう。つまらない毎日に戻ってしまう」と感じるからです。
自分の気持ちを抑えがちで失敗を恐れる人は、考えるばかりで行動を起こすのが苦手なので、自分の好きなことが分からなくなる傾向があります。
(4)自己否定が強い
自己否定が強く、自分のことを受け入れられない人は、他人から認めてもらいたいと思うようになります。自分で自分のことを満たせないために、構ってほしいと強く思うようになるのです。
好かれたり肯定してもらえたりすると、一時的に心が満たされますが、自分で自分を認めることができないために、すぐ不安になり、常に他人からの承認や愛を求めるようになります。
(5)満たされない思いを抱えている
幼少期の家庭環境が関係していることも多いですが、“今まで親に求めてきたけれどもらえなかったもの”を、好きな人に求めてしまうというケースも。
親が家にいなくて寂しかった、厳しい家庭で全然褒めてもらえなかった、甘えることができなかったなど、そうした満たされない思いを好きな人に全部満たしてほしくなるのです。
(6)過去の恋愛で傷ついたことがある
大好きな人に振られてしまった、浮気されてしまったなど、過去の恋愛で傷ついたまま心が癒えていないと、もう二度と同じ経験はしたくないと思うものです。
相手を失いたくないから束縛したくなる、嫌われて見捨てられるのが嫌だから自分を犠牲にしてでも尽くしてしまうなど、その恐れや不安から、好きな人にしがみついてしまうのです。
依存をやめたい時の対処法
好きな人に依存するのをやめて、自分も相手も幸せになるためにはどうしたらいいでしょうか。今からできる方法を紹介します。
(1)自分が頑張ったことを評価する
自分を否定したり、卑下したりしていると、いつまで経っても自信が持てないままです。今まで自分が頑張ったことを改めて見つめ直してみましょう。
例えば、「今月頑張ったことベスト3」を挙げてみるのも良い方法です。
「こんなの大したことない」と思う必要はありません。
どんなに些細なことであってもきちんと評価して、自分を褒めてあげましょう。その積み重ねが自分を肯定することにつながります。
(2)周りに褒められたことはメモする
周りの人は、自分でも気づいていないことを教えてくれます。褒められたことがあれば、「どうせお世辞でしょ」とスルーせずに、その都度メモをしておきましょう。
「あの人がそう言ってるってことは、そうかもしれないな」と思うだけでもOK。そして、時々そのメモを読み返してみて、自分の長所を認めていきましょう。
(3)アプローチ方法を変える
依存は、一方的かつ固定化された状態になると関係がうまくいかなくなります。
相手に変わってほしいと求めすぎてしまう時は、一呼吸おいて、どう自分のアプローチを変えていけばいいのか考えてみましょう。
『北風と太陽』の寓話(ぐうわ)にあるように、相手を変えたければ、太陽の作戦が有効です。伝え方を工夫したり、相手を褒めたり、自分ができることを考えて実践していきましょう。
(4)友達や家族にちょっとしたお願いをする
好きな人以外に頼れる人を持つことも、好きな人への依存をやめるためには大切です。
周囲へ本を貸してほしいなど、断られてもショックを受けない程度の軽いお願いをしてみましょう。
少しずつでいいので頼りたい気持ちを小出しにして実践してくことがポイントです。
(5)自分の時間を大切にする
好きな人以外に自分の時間を大切にすることも、依存をやめるためには必要です。
趣味というレベルでなくてもいいので、気になっている映画を見たり、料理を楽しんでみたり、好きな小物を集めてみたりするなど、何かちょっとした楽しみを見つけましょう。
そうやって、誰かに幸せにしてもらうのではなく、「自分が自分を幸せにしてあげる」という意識を持つことが大切です。
自分で自分を幸せにしてあげるという意識を
好きな人へ依存している時は、いつも不安と隣り合わせです。
相手が要望に応えてくれている時は一時的に満たされても、いずれまた不安や恐れを強く感じるようになります。
好きな人と共に幸せになるために、適切な距離を保つことも必要です。自分で自分を幸せにしてあげるんだという意識を持ち、アプローチ方法を工夫していきたいですね。
(高見綾)
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※この記事は2021年11月02日に公開されたものです