「ガンダ」って何? 意味や会話の中での使い方を解説
「ガンダ」とは、全力疾走を意味する若者言葉。見たり聞いたりしたことはあっても、会話の中でどんなふうに使えば良いか分からない人も多いかもしれません。今回はこの「ガンダ」という言葉について由来、使い方を紹介していきます。
「ガンダ」とは、全力疾走を意味する若者言葉です。
この言葉を見たり聞いたりしたことはあっても、実際の会話の中でどんなふうに使えば良いか分からない人が多いのではないでしょうか。
本記事では「ガンダ」の由来や使い方などを解説します。
「ガンダ」とは?
まずは、「ガンダ」の意味や由来、似ている言葉を見ていきましょう。
「ガンダ」は「ガンガンダッシュする」の略
「ガンダ」と聞くと『機動戦士ガンダム』が思い浮かぶ人も多いかもしれませんね。しかし、若者言葉では「ガンダッシュ」の略語で、全力疾走することを意味します。
「ガンダ」の元の言葉である「ガンダッシュ」。これも「ガンガンダッシュする」を短縮した言葉です。
「ガンガン」とは、「すごく、思いっきり」のように度合いを強調する時に使われる言葉。それに「ダッシュ」をつけ加えることで、思いっきり走る様子を表しています。これらを短縮し、「ガンダ」という若者言葉が生まれました。
「ガンダ」は方言?
「ガンダ」という言葉ですが、一説によると千葉県銚子市の方言としても存在します。
方言としての「ガンダ」は、鉄くずという意味を示すようです。若者言葉の使い方とは全く異なるので注意してくださいね。
会話の中での「ガンダ」の使い方
「ガンダ」は、実際の会話の中では以下のように用いられます。
例文1.「ごめん寝坊した! 今からガンダで向かうわ」
特に一般的な使い方はこちら。全力疾走という意味で「ガンダ」を使った典型的な例です。
なお、本当に全力疾走することを表す場合もありますが、「ごめん!」と申し訳なく思っていることを伝える意味で「ガンダで行くわ」と言う場合もあります。
例文2.「遅刻しそうだったからガンダしてきた」
こちらも、全力疾走という意味で「ガンダ」を使った例文です。
このように、「ガンダ」は単体ではなく「する」をつけて、動詞化することもできます。
例文3.「やっとテスト終わった~! ガンダで遊園地行こうよ!」
早く遊びたいという気持ちを表す例文です。
この例文からも分かる通り、「ガンダ」は実際に「走る」という行為だけでなく、「急ぐ」「頑張る」というニュアンスも含みます。
例えば、ゲームアプリなどでは、「イベ(ント)終了残り30秒。ガンダしてゲットだ」などと使われる場合も。これは、「頑張って、急いでゲットしよう」というニュアンスが伝わる文章です。
「ガンダ」によく似た若者言葉
「ガンダ」に似た言葉としては、以下のようなものが挙げられます。
どれも「ガンダ」と同様、度合いを強調する「ガンガン」の後ろに動詞をつけて短縮した若者言葉です。
(1)ガン見
「ガンガン」の後に「見る」をつけた略語。まじまじと見ることを意味する言葉です。
使い方の例
・さっきの店員さん、イケメンすぎて思わずガン見しちゃった!
・なんかめっちゃガン見されたんだけど、あの人知り合いだったっけ?
(2)ガン無視
「ガンガンに無視する」の略で、徹底的に無視することを表します。
使い方の例
・彼氏とけんかしてガン無視されてるの、本当つらい。
・音楽聞いてる時に話し掛けられて、ガン無視しちゃってた!
(3)ガン萎え
「ガンガンに萎える」の略語。意欲や好意が急激になくなることを意味します。
使い方の例
・楽しみにしてたイベント、中止になっちゃってガン萎え……。
・せっかくの動物園デートだったのに雨降ってきちゃってガン萎えしたわ。
「ガンダ」を使用する際の注意点
「ガンダ」を使用する際には、意味が通じるであろう人に使うことが求められます。
また、軽い印象の言葉なので、目上の人やビジネスシーンでは使用しないなどマナーを守りましょう。
友人などにはおもしろさを込めて、使うと良いですね。
「ガンダ」はもう古いと感じる人も!?
「ガンダ」という言葉が流行したのは2016年頃だといわれています。流行から6年たっていることから、現役バリバリの若者言葉とは言えないかもしれません。
最近の若者には「もう古い」と感じられてしまう可能性もあると言えるでしょう。
「ガンダ」を使ってみよう
「ガンダ」とは全力疾走という意味です。また、そこには「急ぐ」「頑張る」といった心情も込められている言葉。
行動だけでなく、思いも伝わる点が良いですよね。ぜひあなたも日常で使用してみてください。
(moeka)
※画像はイメージです
※この記事は2021年09月30日に公開されたものです