ステータスとは? 意味や使い方、類語をわかりやすく解説
「ステータス」とは、ビジネスやゲーム用語として使うことの多い言葉です。会社で「ステータスを確認して」と言われた時、あなたはすぐに意味を理解できますか? 今回は、「ステータス」の意味や使い方を解説します。
さまざまな場面で耳にする「ステータス」という言葉。
その意味を正しく理解できていますか?周りが使っているから、何となく自分も使っているという人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、「ステータス」の言葉の意味や使い方、「ステータス」を使用した表現など、使いこなすための情報を解説していきます。
「ステータス」の意味と使い方
「ステータス」は、主に2つの意味で使われています。
ここでは、それぞれの意味の違いを例文を用いて解説していきます。
意味その1:社会的な地位や身分
ビジネスシーンでよく使われるのが、「社会的な地位や身分」という意味です。
職業上の地位や収入の高い人などに対して「ステータスが高い」と表現されることがあります。
例「ステータスが高い、低い」
・ここは各国の要人や企業のトップなど、ステータスの高い人がよく訪れるホテルだ。
意味その2:何かの状態を表す
「ステータス」のもう1つの意味は、「何かの状態」を表します。
例えば、ゲームでキャラクターの性能が表示されている画面を「ステータス画面」、動作中のコンピュータの状態をそのまま「ステータス」と表現します。
また、予約状況や配送状況のことを「ステータス」と表すこともあります。
例「ステータスを確認する」
・このソフトウェアのステータスが、なかなか完了にならない。
・すぐに荷物を受け取れるように、配送ステータスを確認しておく。
「ステータス」を使う時のポイント
「ステータス」は使いやすい言葉である一方、強い意味合いを持つ言葉でもあります。
ここでは「ステータス」を適切に使うためのポイントを解説します。
相手の状態や様子をうかがう時に使う
「ステータス」を使う場面で適しているのは、「相手の状態や様子をうかがう」時です。
例えば、相手に依頼している業務があり、その進捗状況を確認したい時などに「この業務のステータスはどうなっていますか?」と用います。
また、「ステータス」の対象になるものを分かりやすく示すことで、意味をきちんと理解していない人にも、こちらの意図が伝わりやすくなるでしょう。
例文
・空室情報のステータスを至急教えてください。
日本語と英語の意味の違いを把握しておく
英語の「status」の意味はカタカナ語の意味とほとんど変わりませんが、「法律上の立場」といった「ステータス」とは異なる使い方もします。
特に、「status」には「高い立場」という意味があるため、翻訳する場合やメールなどを送る際には、日本語と英語の意味やニュアンスの違いに気をつけましょう。
時と場合によっては「地位」「状況」で言い換える
「ステータス」を誤解なく伝えたい場合は、「地位」や「状況」など、分かりやすい言葉に言い換えて伝えましょう。
「ステータスが高い」は「地位が高い」など、時と場合によっては横文字ではなく、日本語として伝えた方が相手に理解してもらいやすくなります。
「ステイタス」という表現でもOK
「ステイタス」という言葉を見たことがある人も多いですよね。
「ステイタス」は、英語の「status」の発音に近い書き方であり、「ステータス」と意味や使い方は同じです。そのため、どちらの表記を使用しても間違いではありません。
しかし、「ステータス」の方が一般的で、「ステイタス」が誤用のように思われることもあるため、こだわりがないのであれば「ステータス」を使いましょう。
「ステータス」を使ったさまざまな表現
「ステータス」は2つの意味を持つ言葉ですが、「ステータスシンボル」のように後ろにもう1つ単語を重ねて別の言葉として使われることもあります。
ここでは、「ステータス」を使用した代表的な言葉を紹介します。
「ステータスシンボル」
「ステータスシンボル」とは、地位を表す「ステータス」と象徴を表す「シンボル」を組み合わせた言葉です。
意味は、それぞれの言葉の意味を合わせた「地位の象徴」となり、自分の地位を表すようなアイテムのことを指します。
外車や時計、マンションなど高価なものほど「ステータスシンボル」として扱われ、「成功者の証」とみなされていることも多いようです。
「ステータスマッチ」
「ステータスマッチ」は、ホテルや航空会社の上級会員になる制度のことです。
ある施設のステータスが上級会員となっている場合、別の施設のステータスが上級会員でなくても、上級会員のステータスを得ることができます。
また、対象となるクレジットカードを保有すれば、高級ホテルの上級会員資格を得られる場合もあるようです。
「ステータスコード」
IT業界で使われている「ステータスコード」は、正確には「HTTPステータスコード」というもので、ホームページの状態を表す3桁の数字のこと。
例えば、ホームページを開いた時に「404 Not Found」という文字を見たことがある人も多いでしょう。こういったものをステータスコードと呼びます。
ステータスコードは、表示される数字だけでなく、百の位の数字でもカテゴリーが分けられているため、内容を知っておくとより便利に活用できますよ。
「ステータスメッセージ」
ステータスメッセージは主にSNSなどで使われており、自分の今の状況を表現するスペースのこと。
例えばメッセージアプリのLINEでは、ホーム画面に好きな言葉や友達に向けたちょっとした一言などを。ステータスメッセージとして設定できます。
また、仕事などで使うチャットツールでも、「通話可能」「在宅勤務中」「休暇中」といったステータスメッセージを設定できるものもあります。
「ステータス」の類語
最後に、「ステータス」と似た意味を持つ類語を紹介していきます。
意味の違いにも注目しながら、「ステータス」と使い分けができると良いですね。
「コンディション」
「コンディション」は、「状態」や「調子」、「条件」を表す言葉です。「何かの状態」を示すという意味では「ステータス」と同じです。
「体のコンディションが~」のように使い、コンディションの前後に「良い」「悪い」を付けることで具体的な状態を表します。
「コンディション」は良し悪しなどの状態を表し、「ステータス」は状況自体を表すため、同じような使い方はできないという点には注意が必要です。
そのため、「配送のコンディションを調べて」とは使えません。
例文
・○○投手は右肩のコンディションも良く、絶好調のピッチングを見せた。
・道のコンデションが悪くて、靴が汚れてしまった。
「プレース」
「プレース」は英語の「place」を語源に持つ言葉です。「place」が「立場」や「境遇」という意味を持つことから、「ステータス」と同様に使うことができます。
「プレース」は「位置」や「場所」という意味合いが強く、「地位」や「身分」という意味で使われることは少ないです。
例文
・自分のプレースを向上させよう。
・あなたは、この時計を持つにふさわしいプレースだ。
表現に気をつけて「ステータス」を使いこなそう
「ステータス」は人の「地位」や「身分」「状況」という意味があり、魅力を伝えたり状況を伝えたりする時に使われる言葉です。
一方で、人の価値に優劣をつけてしまうことから、「ステータス」を使うことに抵抗がある人もいます。そのため、なるべくポジティブな意味で使うように心掛け、相手を不快にさせないように気をつけて使用してくださいね。
(kirara)
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※画像はイメージです
※この記事は2021年06月22日に公開されたものです