理屈っぽい人の特徴とは? 性格や恋愛傾向、対処法を解説
理屈っぽい人とはどんな性格? 「理屈っぽい」の意味や「論理的」との違いを踏まえ、特徴や恋愛傾向、長所・短所を分析。併せて、理屈っぽい人への対処法も紹介します。理屈っぽい人と接すると疲れる、めんどくさい……。そんな時の参考にしてください。
あなたの周囲に「あの人って理屈っぽいよね」と言われている人はいませんか?
理屈っぽい人に対して、気難しくて何となく付き合いにくいイメージを持っている人もいるでしょう。また、そんな性格の相手との関わり方のコツも知っておきたいですよね。
今回は、理屈っぽい人の特徴や恋愛傾向について紹介していきます。さらに、周囲に理屈っぽい人がいる場合の対処法についても押さえていきましょう。
「理屈っぽい」の意味とは? 「論理的」とどう違う?
理屈っぽい人の特徴や性格を紹介する前に、まずは「理屈っぽい」という言葉の意味について解説します。理屈っぽいと論理的の違いは何なのでしょうか?
「理屈っぽい」の意味
「理屈っぽい」とは、辞書によると以下の意味です。
りくつっ‐ぽ・い【理屈っぽい】
[形]理屈を言う傾向がある。理屈が多い。「神経質で―・い人」
[派生]りくつっぽさ[名](『デジタル大辞泉』小学館)
ちなみに「理屈」には「物事の筋道。道理。無理につじつまを合わせた論理。こじつけの理論(出典:『デジタル大辞泉』)」という意味があります。
つまり理屈っぽいとは、物事の筋道にこだわったりこじつけの論理を言ってばかりだったりするさまを意味します。
「理屈っぽい」と「論理的」の違い
「理屈っぽい」によく似た言葉に「論理的」があります。「論理的」についても辞書で意味を確認してみましょう。
ろんり‐てき【論理的】
[形動]
1 論理に関するさま。「―な問題について書かれた本」
2 論理にかなっているさま。きちんと筋道を立てて考えるさま。「―に説明する」「―な頭脳の持ち主」
(『デジタル大辞泉』小学館)
「理屈っぽい」も「論理的」も理論で判断することを指しますが、2つの言葉には決定的な違いがあります。
「論理的」とは、第三者から見ても客観的に筋が通っていることです。その一方、「理屈っぽい」は語り手本人が、筋道が通っていると判断すれば成立します。
理屈っぽい人の主張は、語り手の都合の良い事柄だけが並べられていることが多いでしょう。
聞き手からすると屁理屈を並べているだけにしか思えず、相手の主張に納得できない場合、第三者は「論理的」ではなく「理屈っぽい」と感じてしまうのです。
理屈っぽい人の性格に見られる特徴9つ
周囲に「理屈っぽい人」と評価されている存在はいませんか? もしくは「もしかしたら自分は理屈っぽいかも」と感じたことはありませんか?
果たしてどんな人が「理屈っぽい性格」に当てはまるのか、その特徴を紹介します。
(1)持論を語りたがる
理屈っぽい人の一番の特徴は、筋道を立てながら持論を語る点です。
自分が一方的に正しいと思っていることを話すため、客観的に見た時に筋が通っているかは気にせずに語り続けます。
話し続けた結果、周囲が微妙な空気になってもあまり気にしません。
自分が正しいと強く思っているからこそ、他人にどう思われているかは関係なし。自分が満足するまで話し続けたいので話が長い傾向にあります。
(2)頑固で冗談が通じにくい
理屈っぽい人は常に自分が正しいと思っているため、自分の主張を簡単に曲げません。
つまり、人の意見に耳を貸さない頑固さがあります。またゆえに冗談が通じないタイプのため、相手の冗談に対して本気で怒ることも。
その結果、人間関係をうまく築くのが苦手な人も多いでしょう。
(3)細かい部分にこだわる
理屈っぽい人は細かい部分まで気になってしまい、自分の納得がいくまで物事に執着する傾向もあります。
自分の考えから少しでも外れていることや、相手の間違いなどが気になってしまい、理論立てて指摘してくるシーンが多いでしょう。
また、何気ない会話に関しても、意味を求めてくる傾向があります。
しかも間違いがあれば遠慮なく指摘してきます。相手にとっては気分が悪いことなので、理屈っぽい人は敵を作りやすいかもしれません。
(4)プライドが高い
理屈っぽい人はプライドが高く、自信過剰な人も多いのが特徴です。自分の経歴や考え方に自信を持っているので、他人に否定されることを極端に嫌います。
持論を否定されると激怒する人もいるため、付き合い方が難しいと感じる部分も。
(5)他人の話を聞かない
理屈っぽい人は自分が正しいと思っているため、他人の話を聞かない傾向にあります。
他人の話を勝手にまとめる、話を遮ってくることも。相手が長々と話していると「その話にオチはあるの?」「結論はこうでしょ」と話の結論を求めてくることもあります。
話を聞かず、自分の理屈を相手にも一方的に求めるのです。
(6)他人の意見を否定しがち
理屈っぽい人は自分の考え方が全て正しいと思っているので、それに反する意見はすぐに否定してきます。
相手の意見が論理的に間違っていると感じたら、先輩であろうと上司であろうと否定する人もいるでしょう。
そして、理屈っぽい人の否定にさらに反論すると、相手が折れるまで徹底的に正そうとしてくるため注意が必要です。次第に周囲が折れてしまい、「あの人の言うことは否定しないようにしよう」という雰囲気になるかもしれません。
(7)すぐに揚げ足をとる
言い間違えやちょっとした勘違いは誰にでもあるもの。少しの言い間違いであれば、そのままスルーする人も多いのではないでしょうか。
しかし、理屈っぽい人は自分が正しいと思うことからから外れているのが嫌い。相手の言った小さなことに対してもすぐに揚げ足をとってくる場合があります。
(8)他人を言いくるめたい
理屈っぽい人は持論を主張し、相手を納得させることに重きを置いています。
自分の意見を主張できれば、相手がどう思おうとその場の空気が悪くなろうとあまり気にしせず、必死で言いくるめてくるシーンもあるでしょう。
本人に悪気はないものの、冷たい印象を持たれがち。誤解されることが多いため、人間関係においてトラブルが起こりやすいでしょう。
(9)真面目で努力家
理屈っぽい人は、気になったことはすぐに勉強する傾向にあります。
自分が興味を持ったことはとことん追求する、真面目で努力家の一面があります。それゆえに勉強や仕事において評価されている人が多いです。
一方で、納得がいくまでとことん追求する性格が仇となり、1つの事柄に時間を掛けすぎてしまうことも……。
合理的で無駄を嫌う性格でありながら、1つの事柄にこだわりすぎるという多少の矛盾点が見られます。
理屈っぽい人の長所と短所
理屈っぽいことは、長所にも短所にもなります。具体的にどういった長所・短所があるのか、以下に紹介します。
長所
理屈っぽい人は、感情ではなく論理で物事を考えます。そのため、冷静で正確な判断を求められるビジネスシーンでは力を発揮しやすいはずです。
また、細部までこだわって仕事をするため、仕事の完成度は高いでしょう。職人技のように高いクオリティを求められる細かい仕事にも向いています。
短所
ビジネスでは役に立つ「感情ではなく論理で物事を考える」というスキルは、対人関係でマイナスに働くことも。
例えば、悲しんでいる人に共感できなかったり正論で相手を追い詰めたりして、反感を買う可能性があります。
また、細かい部分にこだわりすぎて融通が利かないところも、時に短所となるでしょう。
▶次のページでは、理屈っぽい人の恋愛傾向を紹介します。
モテない? 理屈っぽい人の恋愛傾向
理屈っぽい人にはモテないイメージがあるかもしれません。実際どうなのでしょうか? ここからは、理屈っぽい人の恋愛傾向を見ていきます。
(1)理想が高い
理屈っぽい人は、理想が高いという恋愛傾向があります。自分に自信があるため、どうしても相手に求めるものも高くなるのです。
相手を好きになる時は、外見や知性など「条件」から入るため、直感的に恋愛をすることはほとんどありません。
(2)一途で浮気しない
理屈っぽい人は、一度好きになったらとことん一途です。
なぜなら、1つのことに集中したら他のものは見えなくなる性格だから。
恋愛に関しても1人の相手だけを愛し続けます。浮気や不倫をする人に対してバカらしい、時間の無駄と思っている人が多いようです。
(3)自分にも相手にも厳しい
理屈っぽい人はプライドが高く、常に自分が正しいと思っています。
自分にふさわしい相手を見つけたいという思いが強いため、求めるハードルも高くなります。
他人に対して厳しく、少しでも気になる部分があれば、一気に恋心が冷めてしまうことも。恋愛対象に、完璧を求めてしまうのです。
(4)議論ができるパートナーを好む
理屈っぽい人は何かと議論を好む傾向にあります。そして、自分と対等に議論ができる存在は、まさに理想の恋愛相手と言えるでしょう。
すぐに反応が返ってくる頭の回転が速い異性とは、話していて楽しいと感じます。
(5)デートプランを考えるのが得意
計画を立てるのは理屈っぽい人の得意分野です。行先はもちろん、電車やバスの時間まできっちりと調べた上でデートプランを考えてくれるでしょう。
細かい性格なので、分単位でスケジュールが練られていることがあります。
「5分後には出発するよ」「食事時間は30分以内」などと言われて、ルーズにデートを楽しみたいタイプの人は疲れてしまうかもしれません。
(6)懐の深い相手との相性◎
理屈っぽい人は、ちょっとした言い間違いでも気になったら指摘しないと気が済みません。
したがって、細かい指摘をしても怒らずに聞き入れてくれる懐の深い人との相性が◎。その指摘を100%で受け取らず、さらりと流せるような余裕のあるタイプだと恋愛は長続きするでしょう。
(7)価値観を重視する
理屈っぽい人は、価値観が合うかを重視して恋人を選ぶ傾向があります。
無駄なことが嫌いなため、いざ付き合って価値観が合わないことが分かったら、すぐに冷めてしまうからです。
したがって、その理屈っぽい価値観を共有し楽しめるかどうか、お互いに意見を持って話し合えるかどうかを大切にしています。
(8)束縛を嫌う
理屈っぽい人は、相手から束縛されることを嫌います。
なぜなら自立して、自分の考えを強く持っているタイプが多く、相手から束縛されると自由を奪われたような気持ちになるからです。
恋愛関係になっても、束縛や詮索をしない相手が理想的でしょう。お互いに自立している関係性が一番心地良いのかもしれません。
(9)分析しようとする
理屈っぽい人は、感情よりも論理に基づいて行動することを好みます。
そのため、恋愛で相手と意見が分かれたりギクシャクしたりした場合は、感情に任せてけんかするのではなく、原因を細かく分析しようとするでしょう。
原因を分析した上で対策まで考える人もいるので、同じことでトラブルになる可能性は低いといえます。
(10)駆け引きをしない
恋愛では駆け引きが大切だと思っている人もいますが、理屈っぽい人は駆け引きを好みません。感情的な駆け引きよりも、課題を論理的に解決することを好むからです。
例えば、LINEの返信をあえて遅らせるよりは2人で議論をした方が、距離は縮まりやすいでしょう。
(11)デートは保守的
理屈っぽい人はリスク回避を重視する傾向にあります。なぜなら、理屈っぽい人は行動の目的を「失敗しないこと」に置きがちだからです。
安全性や安定を求める人が多く、選ぶデートの内容はどちらかというと定番コースで、保守的かもしれません。
▶次のページでは、理屈っぽい人への対処法を紹介します。
理屈っぽい人への対処法
近くに理屈っぽい人がいたら、正直「面倒くさいな」と感じることが多いでしょう。
それでも会社や学校であれば、最低限の付き合いはしなくてはいけません。ましてや、それが好きな人や恋人だったら、より上手に関わるコツを知りたいところですよね。
最後に、理屈っぽい性格の人と上手に付き合うためのポイントを紹介します。
(1)絶対に否定しない
理屈っぽい人はプライドが高く、他人に否定されることを極端に嫌います。否定されると意地になって、相手を言い負かすまで議論を続けることでしょう。
議論になるのを避けるためには、相手の主張に納得できなくても反論せずに聞き流すのが正解です。
傾聴のスタンスは取っても、そこに必要以上の意見をぶつけない方が穏便です。
(2)途中で会話を遮らない
理屈っぽい人が話している時は、途中で会話を遮らないように注意しましょう。
相手は筋道を立てた会話を意識しているので、途中で遮ると気分を悪くします。最後までしっかりと話を聞いてあげると、満足してこちら側の話も聞いてくれるでしょう。
(3)話を結論づけない
理屈っぽい人との会話では、話を結論づけないようにしましょう。
結論の出し方は相手に任せます。もし自分が話を結論づけた時、相手の意見と合わなかったら反論される可能性が高いでしょう。
話を長引かせたくない、うまくいなしたい時は、とにかく話の着地を委ねるのです。相手は満足し、スムーズに話が進むでしょう。
(4)ストレートに自分の気持ちや希望を伝える
理屈っぽい人は筋道を立てて話すのが得意な一方、共感力が低い傾向にあります。
他人の感情や望んでいることをくみ取るのが苦手なため、ストレートに自分の気持ちや希望を伝えると良いでしょう。
気を使って遠回しに伝えると、誤解を招いて余計にややこしいことになります。伝えたいことは分かりやすい言葉でストレートに、が理屈っぽい人との会話での基本です。
こちらも筋道立ててそれを伝えれば、相手は不快にならないはずです。
理屈っぽい人とはコツをつかんで上手に付き合おう
理屈っぽい人はマイナスなイメージを持たれがち。周囲とのトラブルも多く、できればあまり関わりたくないと感じている人も多いかもしれません。
しかし、理屈っぽい人は真面目で恋愛に関して一途など良い面も多くあります。
周囲に理屈っぽい人がいたら、否定はせずに相手の気が済むまで話をさせてあげることをおすすめします。
いくつかのコツをつかめば、理屈っぽい人と良い関係を築いていくことができるでしょう。
(すぎうら)
※画像はイメージです
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※この記事は2021年04月16日に公開されたものです