寡黙な人の特徴とは? 心理や恋愛傾向、アプローチ方法を解説

コミュニケーションが苦手な傾向にあり、口数が少ない、寡黙な人。そんな人を好きになった場合、どうアプローチすれば良いのでしょうか。恋愛ライターの寺井まさきさんが、寡黙な人の心理や特徴、恋愛傾向を解説します。

口数が少なく、「寡黙な人」という印象を受ける人は少なくありません。寡黙な人は一体どのようなことを考えていて、仲良くなるためにはどのような方法が有効なのでしょうか。

この記事では、寡黙な人の心理や特徴、効果的なアプローチの方法を紹介します。

「寡黙」の意味とは

そもそも「寡黙」とはどのような意味なのでしょうか。辞書には以下のように記載されています。

か‐もく〔クワ‐〕【寡黙】

[名・形動]口数が少ないこと。また、そのさま。「―な人」

(『デジタル大辞泉』小学館)

つまり「寡黙な人」とは「口数が少ない、あまりしゃべらない人」といえます。

寡黙な人の心理【男性・女性共通】

寡黙な人が考えていることは、周囲の人からすると分かりにくいもの。寡黙な人が何を考えているのか、その心理を紹介します。

(1)自信がない

寡黙な人の中には、自信がなく、自分から積極的に発言しないようにしている人も少なくありません。

「こんなことを言ったら嫌われるのでは?」とネガティブに考えてしまい、その結果、口数が少なくなるのです。特に、恋愛経験が少ない人は、会話の中で自信のなさを悟られないように、異性の前では口数をあえて減らす傾向があります。

(2)自分のことを他人に知られたくない

自分のことを他人に知られたくないという気持ちから口数が少なくなり、寡黙になってしまうケースもあります。自分を表現することや、他人に知ってもらうことが苦手な恥ずかしがり屋の人ともいえます。

他人に自身のことを話す機会が少ないため、周囲の人からは寡黙でミステリアスな人だと思われることが多いようです。

(3)他人に興味がない

他人に興味がないため、必要以上にコミュニケーションを取る必要がないと考える人もいます。

その結果、興味がない話題には関わろうとしないため、口数が少なくなりがち。自分の世界観をしっかり持っている人に多いといえるでしょう。

(4)人付き合いを避けたい

人付き合いに苦手意識を持ち、人との関りを避けたいと考える人も口数が少なくなる傾向にあります。この場合、人との関りは苦手だと感じている一方、本音では人と仲良くなりたいと思っていることもあるでしょう。

ただ、なかなか自分からは他の人に声を掛けることができず、結果的に寡黙な人という印象を与えてしまうようです。

寡黙な人の性格に見られる特徴

寡黙な人の性格には、ある特徴があります。ここではそれらの特徴6つを紹介します。寡黙な人と仲を深めるためのヒントにしてください。

(1)自分の世界観を持っている

寡黙な人は、物事に一喜一憂せず、常に冷静。落ち着いている性格の人が多いです。

冷静にその場の状況を認識しているので、場の雰囲気に飲み込まれず、自分の世界観を保っています。自分の価値観や判断基準をしっかり持っているため、気分の起伏も一定の人が多いでしょう。

ただし、恋愛の場面では感情を表に出さないため、「冷たい人」という印象を受けがちです。冷めていると早とちりしないように注意しましょう。

(2)沈黙が苦ではない

一般的に、沈黙を気まずいと感じる人は多いです。しかし、寡黙な人は周囲に振り回されないので、沈黙をあまり苦に感じていない人もいます。

自分のテンポを大事にしているので、沈黙を気まずいと感じずに、読書など自分の好きなことをしていることも多いです。

(3)物事を自己完結しがち

寡黙な人は、何か問題が発生した時も誰かに相談するよりも自分の頭の中で自己完結しがち。言い訳をしないので、誤解されやすかったり損な役回りになったりすることもあります。

周囲からは、自分に非がなくても受け入れる姿に「誠実な人」と思われることもあるでしょう。

(4)コミュニケーションに消極的

寡黙な人は、うまく話せないことにコンプレックスを抱えている場合も。そのため、失敗を恐れてなかなか行動に移すことができない人もいるでしょう。

このような人は内向的な性格の人が多く、他人とコミュニケーションを取るのに消極的な傾向があります。

(5)人見知りしがち

人見知りで初対面の相手と話すのが苦手なため、結果的に寡黙な人という印象を持たれることがあります。話したい気持ちはあるのに、うまく話せないパターンです。

特に大人数の人が集まる場では、発言するタイミングをつかめず、一言も話せないまま時間が経つこともあるでしょう。

(6)常に冷静

常に冷静で、周囲の様子を伺っているのも寡黙な人の特徴です。

すぐに行動には移さず、頭の中で合理的な解決策を考えてから行動することが多いです。客観的に場の雰囲気を捉えているため、誰よりもその場に適した行動を取れる良さがあります。

▶次のページでは、寡黙な人の恋愛傾向や好きなタイプ、寡黙な人へのアプローチ方法を紹介します。

寡黙な人の恋愛傾向

寡黙な人にはどのような恋愛傾向があるのでしょうか。恋人としての魅力、結婚相手としての魅力を見ていきましょう。

(1)言葉より態度で愛情を表現する

寡黙な人は言葉での愛情表現が少ないので、付き合っていても不安に感じることも。

ですが、言葉で愛情を伝えられない分、ボディタッチをしたり、頻繁に連絡をくれたりなど、態度で愛情表現をしてくれることは多いようです。

(2)一途

人見知りしやすく他人と接することに苦手意識を持っている人も多いので、浮気の心配も少ないといえるでしょう。

恋人に対して一途な愛情を貫いてくれるのは、寡黙な人の恋人としての魅力の1つ。

(3)結婚相手としても頼りになる

寡黙な人は責任感が強い傾向にあるので、結婚相手として、とても頼りになるでしょう。また、恋人としての魅力と同様に、一途なので不倫の心配が少ないといえます。

ただ、結婚してからもコミュニケーションを取るのに苦労をするかもしれません。結婚生活は夫婦二人三脚で歩むもの。コミュニケーションは不可欠です。

相手の言動を誤解して思わぬトラブルへの発展を防ぐために、必要な場面ではしっかりと話し合うことを意識しましょう。

寡黙な人が好きなタイプ

寡黙な人は、恋愛においてどんな人を好きになることが多いのでしょうか。寡黙な人が好きになりやすいタイプを紹介します。

(1)明るくておしゃべりな人

寡黙な人は自分から話すことが苦手でも、恋人とは楽しい時間を過ごしたいと思う気持ちはあるでしょう。

そのため、自分が話さなくても楽しく話してくれる人に魅力を感じるようです。明るく何でも楽しもうとする前向きな姿勢に、寡黙な人は惹かれます。

ただし、場の空気を読まず、TPOに関係なくおしゃべりな人は嫌われることもあるので要注意です。

(2)沈黙が苦ではない人

寡黙な人と一緒にいると、どうしても沈黙する時間が多くなります。

それを嫌がる素振りを見せず、一緒にいて沈黙でも苦に感じない人に惹かれる傾向にあるようです。

寡黙な人にとっては、「お互いに言葉を交わさなくても分かり合えている」という関係性が理想なのかもしれませんね。

(3)誠実な人

寡黙な人は、言葉よりも態度で愛情を示すという誠実な性格。恋人にも同じように誠実でいてほしいという願望を持ちます。

嘘をつく、言動が一致しないなど、不誠実だと思われる行動は避けましょう。

また、寡黙な人は一歩引いて客観的に物事を判断する能力に長けている分、上辺だけの態度だとすぐに見透かされてしまうので注意が必要です。口数少なく人付き合いが苦手な分、それを認めて思いやりや思慮深い姿を見せると、好意を持たれやすく効果的です。

寡黙な人が出す好意のサイン

寡黙な人は、言葉よりも態度で好意を表すことが多いもの。もしかすると、気がついていないだけで、相手はあなたに好意を抱いているのかもしれません。

ここからは、寡黙な人が出す好意のサインをご紹介します。

(1)LINEの返信が早い

口下手で寡黙な人も、好きな人とは連絡を取り合いたいと思っています。面と向かってコミュニケーションを取ることは苦手ですが、LINEであれば緊張せずやり取りできるようです。

「たくさんコミュニケーションを取りたい」という気持ちから、返信が早くなる傾向にあります。LINEの返信が早めなら、相手はあなたに好意を抱いているかもしれません。

もちろん、寡黙な人の中にはLINEなどのコミュニケーションでも苦手な人はいます。返信が遅いからといって脈なしとは限らないので、思い込みには注意です。

(2)自分から話題を提供する

会話に苦手意識を持ちやすい寡黙な人が、自分から話題を提供して会話を続けようとするのは珍しいことです。

それだけその人と話したいという気持ちが大きいということ。好意を持っている証拠だと考えて良いでしょう。

会話の糸口を探そうとする、目が頻繁に合うなども、頑張って自分から話そうとしているサインです。相手の気持ちを汲み取り、無理に急かさずに相手の話を聞くようにしましょう。

(3)あなたを気遣う態度を取る

寡黙な人は物事を俯瞰していることが多いので、気になっている人のこともよく観察しています。

直接言葉で表現しない分、行動で気持ちを表現したいと考える人が多いようです。

仕事を手伝ってくれた、失敗をカバーしてくれたなど、あなたが困った際にサポートしてくれたら、あなたに好意がある可能性は高いでしょう。

寡黙な人への効果的なアプローチ方法

寡黙な人へは、どのようなアプローチ方法が有効なのでしょうか。効果的なアプローチをして、寡黙な彼との距離を縮めましょう。

(1)ゆっくり会話を楽しむ

寡黙な人は、自分の気持ちを言葉にするのに時間が掛かってしまう場合があります。そのため、マシンガントークよりも、ゆっくりとしたテンポの会話を心掛けることが大切。

沈黙を無理に埋めようとせず、お互いに考え込む時間も大切にする意識を持つと、寡黙な人もあなたとの会話を苦痛に感じることはありません。会話を楽しめるようになれば、次第に仲も深まるでしょう。

また、騒がしい雰囲気だとゆっくり会話を楽しめないので、落ち着いた場所で話すのがおすすめです。

(2)相手が興味のある話をする

普段は寡黙な性格の人でも、興味のある話題を振ると思いがけず会話が弾むこともあります。いつも以上にたくさん話してくれるようになり、互いの距離を縮めるきっかけになります。

仲の良い友人に、相手の趣味や興味があることを事前に聞いておくのがおすすめです。共通の趣味や話題を持てるようになると、相手もあなたに親近感を抱きやすくなるでしょう。

(3)悩み事を相談する

誰だって、人から頼られるとうれしいものです。寡黙な人は、自分から話すことは苦手でも、相手の話を聞くことには苦手意識がない場合も多いでしょう。

そこで、自分の悩みを相談することで、お互いの距離も縮まるはず。

寡黙な人はあまり感情的にならず、冷静な性格の人が多いので、的確なアドバイスをしてくれることでしょう。

(4)行動で気持ちを示す

寡黙な人は言葉で気持ちを表現するのが苦手。相手にも行動で示して欲しいと考える傾向にあるようです。

寡黙な人には、自分から頻繁に連絡を取る、自分から食事に誘ってみる、など自分の気持ちを行動で示すようアプローチするのが効果的です。

寡黙な人は口だけの人に対し、人一倍不誠実だと感じる傾向にあるので注意しましょう。

寡黙な人との恋愛を楽しもう

寡黙な人は一見すると何を考えているかが理解しにくく、恋愛対象には不向きであるように感じます。しかし、きちんと時間をかけて仲良くなれば、楽しい時間を過ごすことができます。

魅力がたくさんの寡黙な人と仲良くなるきっかけをつかみ、恋愛を楽しんでください。

(寺井まさき)

※画像はイメージです

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※この記事は2021年04月14日に公開されたものです

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